昨季リーガで“17ゴール”と大ブレイクのFWが今季はまだ1ゴール…… 苦悩の10カ月乗り越えた男の歓喜

ようやく今季初ゴール決めたラウル・デ・トマス photo/Getty Images

4日のバジャドリード戦でようやく初ゴール

レアル・マドリードのアカデミーを経て、スペインのコルドバ、バジャドリード、ラージョ、ポルトガルのベンフィカ、再びスペインのエスパニョールと複数クラブを渡り歩いてきた苦労人FWは、昨季大きく飛躍した。

昨季エスパニョールのエースとしてキャリアハイとなるリーガ・エスパニョーラ17ゴールを記録したのは、FWラウル・デ・トマスだ。

2部では20ゴール以上決めたシーズンもあったが、スペイン1部では昨季の17ゴールがキャリアハイだ。その活躍ぶりからレアル復帰説も浮上するなど、28歳を迎えたラウル・デ・トマスは全盛期を迎えていた。
しかし、一転して今季は苦しんだ。そもそもの始まりは、昨夏にラージョへ移籍したところからだ。

昨季エスパニョールで大活躍だったラウル・デ・トマスだが、当時エスパニョールを指揮していたディエゴ・マルティネスとの関係悪化から孤立。夏の移籍市場でラージョへの移籍を決めたが、書類関係の遅れもあって移籍市場閉幕に間に合わなかったのだ。その結果、ラウル・デ・トマスは今年1月までプレイすることが出来なかった。

本人にとってもクラブにとっても痛い出来事であり、しかもラウル・デ・トマスはプレイ可能となってからもなかなかゴールを決められなかった。今年1月のレアル・ベティス戦よりピッチに立ったが、そこから13試合プレイしてノーゴール。

ラージョでの初ゴールは、今月4日に行われた第33節のバジャドリード戦でようやく決まった。ここまで無得点の時間が続くとは、ラウル・デ・トマスも予想外だったか。

スペイン『MARCA』によると、ラウル・デ・トマスは「辛い時期を経験してきたけど、学ばないといけない。これから強くなっていくよ」とここまでの戦いを振り返っている。昨季は大いに話題を呼んだが、今季は様々なトラブルもあって満足な結果を残せなかったラウル・デ・トマス。

ラージョでの本格プレイは来季からとなりそうだが、再び17ゴール決めた2021-22シーズンの輝きを見せてくれることに期待したい。

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