早すぎたアヤックスからのステップアップ グラフェンベルフは“20歳”で壁にぶつかった

バイエルンで出番増えぬグラフェンベルフ photo/Getty Images

5大リーグの名門へ向かうのが早すぎたか

オランダ・エールディヴィジの名門アヤックス、PSVは若手育成を得意としており、毎年のように優秀な若手を5大リーグへと送り出してきた。

だが、中にはステップアップが早すぎたのではないかと思えるケースもある。

元ノルウェー代表のヤン・オーゲ・フィヨルトフト氏が気にかけているのは、昨夏にアヤックスからバイエルンへ移籍したオランダ代表MFライアン・グラフェンベルフ(20)だ。
グラフェンベルフは2020年よりアヤックスで出番を増やし、2020-21シーズンはリーグ戦32試合、昨季は30試合に出場。10代でレギュラーを掴んでみせた。

そのポテンシャルは抜群で、昨夏にはバイエルンがアプローチ。グラフェンベルフはドイツ王者へとステップアップを果たした。

しかし、バイエルンの壁は厚い。中盤はジョシュア・キミッヒ、レオン・ゴレツカらがポジションを確保しており、グラフェンベルフは出番を増やせずにいる。

独『Bavarian FootballWorks』によると、フィヨルトフト氏はもう少しアヤックスで続けていた方が良かったのではないかとの見方を示す。

「グラフェンベルフのステップは早すぎた。アヤックスに2、3年いれば、準備できたはずだ」

アヤックスからのステップアップでは、現在バレンシアでプレイするFWジャスティン・クライファートも印象的だ。

グラフェンベルフと同じく10代よりアヤックスで活躍していたクライファートは、2018年にローマへと移籍。大きなステップアップではあったが、期待には応えられなかった。

若い選手たちにとって5大リーグは魅力的な行き先に見えるが、ステップアップを焦りすぎる必要はない。いきなり名門へ向かう場合は要注意で、グラフェンベルフももう少しオランダ国内で時間をかけるべきだったのかもしれない。

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