10日のリヴァプール戦、16日のウェストハム・ユナイテッド戦、22日のサウサンプトン戦の3試合を全てドローで終えてしまったアーセナル。19年ぶりのリーグ優勝に向け雲行きがかなり怪しくなってきたが、最後にトップ4フィニッシュを成し遂げたのが2015-16シーズンであることを踏まえれば、シーズン終了まで首位をキープしているだけでも十分快挙と言える。
そんなチームの中で中心選手の一人として輝きを放っているのがMFグラニト・ジャカだ。
アーセナルで7シーズン目を戦っている今季のジャカは中盤の一角として攻守に奮闘しており、積極的に前に飛び出していくプレイはチームの大きな武器となっている。ここまで公式戦41試合に出場して7ゴール5アシストを記録しており、キャリアハイと言える成績を残している。
しかし、来季アーセナルがさらなる進化を遂げるためにはそのジャカが犠牲となる必要があるかもしれない。英『Football 365』はウェストハム・ユナイテッドのMFデクラン・ライスがアーセナルの新戦力候補として噂されていることに触れ、ジャカを代えることが中盤のレベルを上げるための唯一の手段だと指摘している。
プレミアリーグ屈指のプレイメイカーとなったMFマルティン・ウーデゴーや、リーグ最高峰のアンカーであるMFトーマス・パルティはジャカと同等、もしくはそれ以上にスタメンから外しづらく、立場が危ぶまれるのがジャカとなるのも致し方ない。そして、まだまだ伸び代がありそうなライスがミケル・アルテタ監督から指導を受けることになれば、今以上に良いプレイヤーとなることも想像に難くない。
また同メディアは、アシスタントコーチ時代のアルテタ監督がマンチェスター・シティでジョゼップ・グアルディオラ監督の背中を見てきたことも理由の一つに挙げている。グアルディオラ監督はチームを改善するためなら主力でも容赦なくベンチに置くため、そのマインドを受け継いでいるアルテタ監督なら他の選手との兼ね合いで今のジャカをスタメンから外してもおかしくないだろう。
絶頂期にありながらこのような話題が上るのはジャカとしては不本意かもしれないが、そんなジャカとライス級の選手がスタメンを争う構図ができれば、チャンピオンズリーグも戦うであろう来季アーセナルにとっては大きなプラスとなる。そして、誰が来ようとスタメンの座を譲らないジャカの姿にもまだまだ期待したいところだ。