旗手のサッカーセンスは得点数で語れない 流出はセルティックにとって大打撃「オライリーより旗手を失うことは……」

セルティックで高い評価を得る旗手 photo/Getty Images

世界が認める才能へと成長した

得点数で判断するならば、今季スコットランド国内リーグでNo.1はセルティックFW古橋亨梧だ。

リーグMVPといった個人タイトルでは得点数が重要視されるところもあり、その基準でいけば古橋は今季のMVPにふさわしい。

だが、トータルのパフォーマンスで古橋と同じレベルの評価を得ている者もいる。それが同じセルティックでプレイするMF旗手怜央だ。
25歳の旗手は、川崎フロンターレでプレイしていた時よりユーティリティ性を1つの武器としてきた。複数ポジションをこなすには高いサッカーセンスが必要で、それをセルティックでも発揮してきたのだ。

旗手に関しては今夏のステップアップも噂されており、セルティックの中盤ではU-21デンマーク代表にも名を連ねる22歳の大型MFマット・オライリーにも移籍の可能性がある。

だが英『Football Fancast』は、オライリーよりも旗手流出の方がダメージは大きいと綴り、セルティックにおける旗手の存在の大きさを伝えている。

「中盤において、オライリーより旗手を失うことはポステコグルーにとってより大きな懸念事項となる。評論家のマーク・ウィルソンは、今季初めの段階で旗手をスコットランド最高の選手と称賛していたが、2月のリーグカップ決勝でも印象的だった」

また英『Football Scotland』は、旗手に関して5大リーグの有名クラブが獲得へ動いてくる可能性があるとも取り上げている。

「今季のMVP候補となる選手だ。日本人MF旗手はプレイのレベルを新しいところへ引き上げた。彼はユーティリティ性が高く、今年初めにユラノビッチとラルストンが欠場した際には右サイドバックに入っている。ブライトンからの関心が伝えられるが、より大きなクラブが彼に賭ける可能性もある」

セルティックから5大リーグへのステップアップは理想的で、複数ポジションをこなせる旗手は貴重な人材となる。得点シーンではどうしても古橋がスポットを浴びるが、旗手もセルティックで古橋に負けないほどの評価を手にしている。

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