「ペップが求めていることを全てやっている」 3冠制覇を目指すシティに今のグリーリッシュは欠かせない

評価を高めているグリーリッシュ photo/Getty Images

攻守において良い働きを見せている

2月下旬のボーンマス戦から公式戦10連勝中と波に乗っているマンチェスター・シティ。FWジャック・グリーリッシュが本領を発揮し始めたこともその要因の一つと言える。

現在シティで2シーズン目を戦っているグリーリッシュは、2021年夏に1億ポンド(約167億円)と言われる移籍金でアストン・ヴィラから移籍してきた。しかし、シティ1年目はその大金に見合うだけの決定的な活躍を見せることができず、批判を浴びることも多かった。

ところが今季はそんな批判を跳ねのけるほどのパフォーマンスを見せている。特にシーズン後半戦に入ってから調子を上げ始め、チャンピオンズリーグを始めとするビッグマッチでも優先的に起用されるようになった。今月1日のリヴァプール戦や8日のサウサンプトン戦では1ゴール1アシストの活躍を披露しており、シティに移籍して以降でベストと言える状態を維持している。
このグリーリッシュの好調ぶりはかつてマンチェスター・ユナイテッドなどでプレイした名センターバック、リオ・ファーディナンド氏の目にも留まっている。ファーディナンド氏は自らが主催するYouTubeチャンネル『FIVE』で、ここ最近のグリーリッシュのパフォーマンスをこのように評価している。

「ジャックは他のウイングプレイヤーのようにゴールを決めるわけでもないし、アシストもそれほど多くない。しかし、彼がチームに与える影響の大きさとマン・シティにおける彼の重要性を見逃すことはできない」

「彼はプレッシャー下にあってもボールを上手く扱えるし、チームが受けるプレッシャーを和らげてくれる。リヴァプール戦で見せたポジショニングや守備での貢献はとんでもなく素晴らしかったし、ビッグゲームや重要な局面でもインパクトを与えている」

「(アーリング・)ハーランドのような選手たちが楽にゴールを決められるようチャンスを作っているし、ペップ(ジョゼップ・グアルディオラ監督)が求めていることを全てやっている」

現在シティは悲願のチャンピオンズリーグ制覇、逆転でのプレミアリーグ優勝、FAカップ制覇の3つを同時に目指している状況で、今のグリーリッシュがそれを成し遂げるためのキーマンの一人であることは間違いない。できることならシーズン終了までこのパフォーマンスレベルを維持することが期待される。

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