《勝ち点100同士》の頂上決戦 ヒーローになったのはマンUでもプレイした40歳の守護神だった

ノッツ・カウンティ戦でPKを止めたフォスター photo/Getty Images

9000人異常が集まる大盛り上がりな一戦に

世界的注目度は高くなかったかもしれないが、今月10日にイングランド5部にあたるナショナルリーグにて熱戦が展開されていたのをご存知だろうか。

首位攻防戦となったレクサムVSノッツ・カウンティの一戦だ。

それも単なる首位攻防戦ではない。試合前の時点で両チームは勝ち点100で並んでおり、勝ち点100同士の戦いとあって国内で注目を集めていたのだ。しかもナショナルリーグは1位のチームだけが4部相当のリーグ2へストレート昇格することになり、2位から7位のチームはプレイオフへ回ることになる。そうした意味でも優勝に大きな価値があるのだ。試合数が全46試合と多いとはいえ、勝ち点100の争いとなれば注目されるのも頷けるか。
約1万人を収容するレクサムの本拠地レースコース・グラウンドには9000人を上回る観衆が詰めかけ、5部相当の戦いとは思えぬ盛り上がりに。試合展開もそれにふさわしい激戦となり、最終的にはレクサムが3-2で勝利を収めることになった。

そしてこのゲームのラストにヒーローとなったのが、40歳のレクサムGKベン・フォスターだ。

マンチェスター・ユナイテッドにも在籍し、イングランド代表でのプレイ経験もあるフォスターを覚えている人も多いだろう。今年3月にレクサムと契約を結んだばかりのフォスターに最大の見せ場が訪れたのは、ノッツ・カウンティ戦の後半アディショナルタイムだ。

3-2とリードしていたレクサムはハンドから痛恨のPKを献上してしまったのだが、ノッツ・カウンティのセッドウィン・スコットが蹴ったPKをフォスターが見事にストップ。チームに勝ち点3をもたらすヒーローとなった。

2004‐05シーズンには3部相当のリーグ1で戦っていたレクサム。ここ8年はナショナルリーグでの戦いが続いていたが、昇格を手にできるのか。勝ち点100台の激戦はまだ続く。

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