マンUを支えるもう一人の“エリック” テン・ハーグ政権下で存在感を増した青年コーチ・ラムジー

テン・ハーグ監督の助けとなっている様子のラムジーコーチ photo/Getty Images

組織力も上がっているか

昨季はリーグ戦38試合を戦って勝ち点58、6位という結果に終わったマンチェスター・ユナイテッド。ところが今季は29試合の時点で勝ち点56を獲得しており、4位以内をキープしている。まだまだ油断は禁物だが、トップ4フィニッシュに一歩一歩近づいている状況だ。

また、今季のマンUはカラバオカップで優勝を飾っており、ヨーロッパリーグとFAカップでも勝ち残っている。この好調の要因はいろいろ考えられるが、やはり一番に挙げられるのはエリック・テン・ハーグ監督の存在。今季からマンUを率いているこの指揮官はチームに規律をもたらし、ピッチ上でもエキサイティングなサッカーを展開している。

その傍ら、テン・ハーグ監督を支えるコーチ陣も良い働きをしているようだ。英『Manchester Evening News』が注目したのは31歳の若きコーチ、エリック・ラムジー氏だ。
以前はチェルシーのU-23でコーチを務めていたものの、2021年夏からマンUトップチームのコーチとなったラムジー氏。当時の指揮官オーレ・グンナー・スールシャール監督は同年11月に解任されたが、ラムジーコーチはマンUに残留。指揮官がテン・ハーグ監督になった今季もトップチームでコーチを務めている。

同メディアによると、ラムジーコーチは当初セットプレイに関する部分で大きな役割を果たしていたが、テン・ハーグ監督がやってきてからより多くの役割を任されるようになった。現在は試合に勝つための準備をする上で極めて重要な役割を担っており、トレーニングセッションを計画、実施する機会も増えたという。

また、ラムジーコーチは選手たちからの信頼も厚く、リスペクトされ、好かれているという。スペイン語を流暢に話せることも有利に働いていて、英語を話せない選手の通訳を買って出ることも。昨夏にレアル・マドリードから移籍してきたMFカゼミロもこれに嬉しい驚きを覚えたようだ。

今季は他にも、FWマーカス・ラッシュフォード好調の要因がベニー・マッカーシーコーチの指導にあるのではないかなどと話題になった。こういった裏方にもスポットライトが当たるのは、チームの雰囲気が良い証と言えるのではないか。

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