19年ぶりのプレミアリーグ制覇を目指す首位アーセナルは10日にリヴァプールと対戦。試合は2-2のドローに終わったが、GKアーロン・ラムズデールの活躍がなければアーセナルは勝ち点1すら持ち帰ることができないような試合内容だった。
FWガブリエウ・マルティネッリとFWガブリエウ・ジェズスのゴールにより、前半28分の時点で2点のリードを得ることができたこの試合のアーセナル。しかし、前半終盤にFWモハメド・サラーにゴールを許し、2-1というスコアで試合を折り返した。
後半に入ると早い時間帯にリヴァプールにPKを与えてしまったが、これはサラーが外したため事なきを得た。ところが試合終盤、FWロベルト・フィルミーノにとうとう同点弾を決められてしまい、2-2のまま後半アディショナルタイムに突入する。リーグ優勝に向けできれば勝ち点1、あわよくば勝ち点3を奪いたいアーセナルだったが、流れは完全にリヴァプールにあった。
そんな嫌な流れに逆らい続けたのが守護神ラムズデールだった。それまでにも何本か良いセーブを見せていたラムズデールだが、95分にこの試合最大のビッグセーブを披露。エリア内でサラーが放ったシュートがDFに当たりながらゴール左隅ぎりぎりに飛んだが、横っ飛びして懸命に手を伸ばしたラムズデールがこれを枠外へとそらした。
さらに96分、再びラムズデールがアーセナルを救う。FWダルウィン・ヌニェスの折り返しをゴール前で待っていたDFイブラヒマ・コナテが体ごと押し込もうとしたが、ラムズデールが間一髪のところでボールを掻き出した。最後までリヴァプールに逆転弾を許さなかったアーセナルは値千金の勝ち点1を手にしている。
英『GIVE ME SPORT』は、「ラムズデールが試合終盤にとんでもない2つのセーブを見せ、アーセナルを救った」と伝えており、「2004年以来のプレミアリーグ優勝を目指すアーセナルにとって、シーズン終了後にこれらのセーブがとてもとても重要なものだったとなる可能性もある」と指摘している。
勝ち点3を奪えなかったことで2位マンチェスター・シティとの勝ち点差は6に縮まってしまったが、アンフィールドでのリヴァプール戦ということを考えれば悪くない結果と捉えることもできるだろう。同メディアによると、ラムズデールも試合後に「勝ち点1は0よりずっといい」と話しており、これが優勝争いにどう響くのかは今後の注目ポイントとなる。