プジョル、ピケ、S・ラモス3枚看板は特別 ティキ・タカ支えたスペイン最高の守備ユニット

スペイン代表で長く活躍したラモス photo/Getty Images

当時のスペインは守備力こそ武器だった

EURO2008、2010年のワールドカップ・南アフリカ大会、EURO2012と代表メジャートーナメント3連覇を果たした当時のスペイン代表では、シャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタを中心とした黄金の中盤が主役だった。

彼らを軸としたティキ・タカに話題は集中しがちだが、守備陣のことも忘れてはならない。絶対的リーダーだったカルレス・プジョル、バルセロナでも相棒を務めたジェラール・ピケ、そして右のサイドバックもこなせた身体能力抜群のセルヒオ・ラモス。この3人を軸とした堅い最終ラインも当時のスペインが強かった理由だ。

3人の中ではラモスが唯一の現役プレイヤーだが、ラモスは23日にスペイン代表からの引退を表明した。来年にはEURO2024が控えているが、その予選を前にスペイン代表監督のルイス・デ・ラ・フエンテは37歳のラモスを構想に含めないことを決めたようだ。
ラモスの表明を受け、スペイン『as』は改めてラモスの代表キャリアを称賛している。代表通算180試合に出場したレジェンドであり、一時は世界最高のDFの1人だった。

当時のスペインは中盤やFWダビド・ビジャが称賛される傾向にあるが、EURO2008決勝のドイツ戦は1-0、2010年のワールドカップ・南アフリカ大会も決勝トーナメントは全試合1-0のスコアで勝利するなど、ゴールを量産したゲームばかりではない。これが実現できたのも、プジョルやピケ、ラモス、GKイケル・カシージャスらの貢献が大きい。

今のスペイン代表にも優秀なDFが揃うものの、当時ほどの安定感はない。プジョル、ピケ、ラモスほどの存在感を放つDFが3枚揃っていたのは特別なことで、彼らの代わりも簡単には見つからないだろう。

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