ミランの“新布陣”はトッテナム相手にも機能 「コンパクトにまとまっていた」自チームにピオリ監督も満足感を示す

ハリー・ケイン擁するトッテナムの攻撃陣を抑えた photo/Getty Images

なんとかトッテナム戦までに立て直したミラン

15日、9年ぶりにチャンピオンズリーグ決勝トーナメントの試合に臨んだミラン。プレミアリーグの強豪トッテナムから1-0の勝利を収めることに成功した。勝因の一つには、ステファノ・ピオリ監督がここ数試合で採用している3バックの布陣が上手く機能したことが挙げられるだろう。
 
ワールドカップ明けから1ヵ月以上、絶不調に陥っていたミラン。6日に行われた宿敵インテルとのミラノダービーでは3バックを採用するという大きな決断を下し、ひとまずボロボロだった守備を立て直すことには成功。残念ながらこの試合は1-0で落としてしまったが、次のトリノ戦ではFWラファエル・レオンをスタメンに戻すといった変化も加え、ここで公式戦8試合ぶりの勝利をゲットした。
 
そして今回のトッテナム戦でも同様の布陣を敷いたピオリ監督。7分にMFブラヒム・ディアスのゴールで先制すると、虎の子の1点を最後まで守りきり、ベスト8進出に向けて大きく弾みをつけた。12日のレスター・シティ戦を4-1で落とすなどトッテナムがやや不調に陥っていることや、彼らの中盤に怪我人が続出しているなどといった状況にも助けられたが、守備時に5バック化する3バックの布陣が今回もよく機能し、それほど多くのチャンスを作らせなかった。
 
伊『Gazzetta dello Sport』によれば、ピオリ監督もこの試合のチームのパフォーマンスに一定の満足感を示している。
 
「我々は注意深く戦ったし、準備してきたことが上手くいった。チームとして上手く機能したよ。もしかするともう少しバックパスを減らすことができたかもしれないが、満足している。今日はコンパクトにまとまっていた。唯一の心残りは2点目を決められなかったことだ」
 
ピオリ監督の言うように、後半に絶好機を迎えたFWチャールズ・デ・ケテラエルやDFマリック・チャウがゴールを決めていれば2ndレグの戦いがもっと楽になったはず。とは言え、インテル戦までの状態を踏まえれば無失点で勝てただけでも上出来だろう。来月3日に行われるトッテナムとのアウェイゲームでも今回のようなパフォーマンスを発揮し、11年ぶりの準々決勝進出を果たすことができるか。

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