プレミアで僅か“11失点”と守備が堅すぎる シメオネ流とも比較されるニューカッスルの強さ

ニューカッスルは3位と大躍進 photo/Getty Images

安定した守備こそ3位の理由

リーグ戦20試合を消化した段階で11失点。3位につけるニューカッスルの守備が堅い。この失点数は現在プレミア最少であり、ここまで守備が安定したチームになると開幕前に予想していた人は少なかっただろう。

ニューカッスルはここまで勝ち点39を獲得しているが、同じ勝ち点39を稼いで4位のマンチェスター・ユナイテッドは25失点を喫している。得点数はニューカッスルが33点、マンUが32点と大差ないが、失点数では大きな差がついている。

チームのサイドバックに入るキーラン・トリッピアーが重ねていたのは、ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードだ。トリッピアーは2019年から3年間アトレティコでプレイしており、シメオネ流を実際に体験している。守備のやり方は両チーム異なるが、トリッピアーは現在のエディ・ハウ率いるニューカッスルに近い空気感を感じているようだ。
「シメオネのトレーニングはクレイジーだった。彼はクリーンシートに執着していたけど、ニューカッスルでも似たマインドがあるように思う」(英『Chronicle Live』より)。

トリッピアーも攻守に安定感があるサイドバックで、他にもセンターバックのスフェン・ボットマン、中盤で評価を高めるブラジル代表のブルーノ・ギマランイス、ジョエリントンなど、今のニューカッスルは派手さがなくとも強い。

サウジアラビアの政府系ファンド『PIF』の買収から一気に大型補強へ動くかと思いきや、想像以上に手堅い道を歩んでいるニューカッスル。守備をきっちりと整えてきたハウの手腕は見事で、指揮官の戦術と補強が噛み合った理想的なチーム運営となっている。

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