[W杯マッチ54]ブラジルが強さ見せつけ前半から圧倒 テクニカルなスーパーゴール連発で危なげなくラウンド16を突破

先制ゴールを決めたヴィニシウス photo/Getty Images

前半から4ゴールを挙げたブラジル

MATCH 54  決勝トーナメント1回戦
2022年12月5日 22:00キックオフ(スタジアム974)
ブラジル 4-1 韓国

FIFAワールドカップ・カタール大会は、決勝トーナメントに突入。ラウンド16で日本を破ったクロアチアの待つベスト8へ進む相手を決めるこのカード、ブラジルが序盤から圧倒的な強さを見せつけて韓国を寄せ付けなかった。

ケガから復帰したネイマールがスタメン入りしたブラジルが、序盤から試合を優位に進めていく。7分、ラフィーニャのドリブル突破から中央へと折り返す。合わせたヴィニシウス・ジュニオールがゴールネットを揺らして、早くもブラジルが先手を取る。
そのまま突き放すブラジルは続く13分、リシャルリソンがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーはケガから復帰したネイマール。復帰戦を自ら祝うゴールを右下に決めて2点差とする。

こうなるとブラジルの勢いは止まらない。29分にはペナルティエリア手前でリシャルリソンが巧みなテクニックでつなげると、マルキーニョスへパス。カゼミロを経由してパスアンドゴーの動きで中央を突破したリシャルリソンに渡り、ゴールネットを揺らす。テクニックと連係が合わさったスーパーゴールが炸裂し、36分にはヴィニシウスのパスに反応したルーカス・パケタがダイレクトで合わせて4点目。余裕すら見せる4ゴールで前半から魅了し、圧倒的な強さを見せつける。

リシャルリソンが3点目を挙げる photo/Getty Images

韓国が反撃も及ばず

前半を4-0で折り返して厳しい状況になってしまった韓国も反撃。68分にはファン・ヒチャンが好機を迎えるものの、アリソン・ベッカーの好セーブに阻まれる。それでも76分、クリアボールのこぼれ球を拾ったペク・スンホが左足を振り抜くと、豪快にゴールへと突き刺さって韓国がこの日初めてのゴールを奪い、4-1と1点を返した。

80分にも韓国に決定機。右サイドからペナルティエリア右に浮き球のパスが送られる。チョ・ギュソンが抜け出してシュートを放つものの、これもアリソンの好守でゴールを奪うことができない。韓国は最後までゴールを奪うために攻め入るものの、最後まで追加点を決めることはできず。スコアは4-1のまま試合を終了した。

前半から力の差を見せつけたブラジルが、余力を残しながら危なげなくラウンド16を突破。準々決勝ではPK戦の末に日本を破ったクロアチアと対戦する。2014年の自国開催のW杯で同組となり、開幕戦カードだった両国。ネイマールの2ゴールで3-1と勝利したブラジルだが、次の試合でもネイマールが輝きを放つのだろうか。

4点目のパケタのゴールシーン photo/Getty Images

[スコア]
ブラジル 4-1 韓国

[得点者]
ブラジル
7分 ヴィニシウス・ジュニオール
13分 ネイマール
29分 リシャルリソン
36分 ルーカス・パケタ

韓国
76分 ペク・スンホ

[ポゼッション]
ブラジル 45% 韓国 42% 中立13%

[シュート数]
ブラジル 18 韓国 8

[枠内シュート]
ブラジル 10 韓国 6

[イエローカード]
ブラジル 0枚

韓国 1枚
チョン・ウヨン

[レッドカード]
なし

[ラインナップ]
ブラジル
フォーメーション:[4-3-3]

監督:チッチ

GK
アリソン・ベッカー(リヴァプール/イングランド)

DF
ダニーロ(ユヴェントス/イタリア)
チアゴ・シウバ(チェルシー/イングランド)
マルキーニョス(パリ・サンジェルマン/フランス)
エデル・ミリトン(レアル・マドリード/スペイン)

MF
カゼミロ(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
ルーカス・パケタ(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
ネイマール(パリ・サンジェルマン/フランス)

FW
リシャルリソン(トッテナム/イングランド)
ハフィーニャ(バルセロナ/スペイン)
ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード/スペイン)

交代出場
63分 エデル・ミリトン→ダニエウ・アウベス(UNAMプーマス/メキシコ)
72分 ヴィニシウス・ジュニオール→ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル/イングランド)
72分 ダニーロ→ブレーメル(ユヴェントス/イタリア)
80分 アリソン・ベッカー→ウェヴェルトン(パルメイラス)
80分 ネイマール→ロドリゴ(レアル・マドリード/スペイン)

[ラインナップ]
韓国
フォーメーション:[4-4-2]

監督:パウロ・ベント

GK
キム・スンギュ(アル・シャバブ/サウジアラビア)

DF
キム・ジンス(全北現代)
キム・ミンジェ(ナポリ/イタリア)
キム・ムンファン(全北現代)
キム・ヨングォン(蔚山現代)

MF
チョン・ウヨン(アル・サッド/カタール)
ファン・インボム(オリンピアコス/ギリシャ)
イ・ジェソン(マインツ/ドイツ)
ファン・ヒチャン(ウォルバーハンプトン/イングランド)

FW
ソン・フンミン(トッテナム/イングランド)
チョ・ギュソン(全北現代モータース)

交代出場
46分 キム・ジンス→ホン・チョル(大邱FC)
46分 チョン・ウヨン→ソン・ジュンホ(山東泰山/中国)
65分 ファン・インボム→ペク・スンホ(全北現代)
74分 イ・ジェソン→イ・ガンイン(マジョルカ/スペイン)
80分 チョ・グソン→ファン・ウィジョ(オリンピアコス/ギリシャ)

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