中山が今季絶望の重症でW杯欠場へ 追加招集は瀬古、佐々木、旗手の3択に?

負傷でW杯の欠場が決まった中山雄太 photo/Getty images

森保監督は誰を選ぶのか

ワールドカップ・カタール大会を前にして各国の代表選手の負傷が相次いでいる。日本代表もハダースフィールドDF中山雄太がアキレス腱を負傷し、今季絶望の重症を負ったとクラブから発表があった。3日に行われたサンダーランド戦で負傷交代しており、担架に乗せられてピッチを後にしている。検査の結果重症ということが分かり手術を行うようだ。

まだアナウンスはされていないが、今後中山に代わり追加で新たな選手が日本代表入りすることになるだろう。

中山のポジションは左サイドバックで、今のチームでは1番手の選手だ。その中山を失うことになるため、日本代表にとっての損害は計り知れない。
現スカッドでカバーするのであれば長友佑都と伊藤洋輝の2人になる。長友は両サイドバックのバックアッパーとして地位を確立しており、伊藤はセンターバック兼左SBになるだろう。そのため追加招集されることになれば左SBにこだわる必要はない。CBでも右SBでも問題ない。

9月の代表戦では出番こそなかったが、グラスホッパーのDF瀬古歩夢は森保一監督にどのような印象を与えたのだろうか。22歳の守備者で、所属クラブでは3バックの左や中盤でプレイするユーティリティプレイヤーだ。右利きの選手だが、逆足の左でも同等の精度のパスを供給することができ、左CB、左SBと中山と同じ役割を与えられる。

海外組含めたフル代表から遠ざかっているが、サンフレッチェ広島のDF佐々木翔はE-1選手権で存在感を示した。森保監督の直接の教え子であり、以前までは頻繁にフル代表に招集されていた。そのため信頼は厚いといえる。佐々木の本職は3バックの一角だが、左CB、左SBでプレイ可能だ。E-1の韓国戦ではセットプレイからゴールを決めており、空中戦で強さを見せる。ただより守備的な起用となるため、攻撃時の貢献はあまり期待できない。

ユーティリティ性を見るなら旗手怜央を呼んで中盤を厚くするのも悪くない。セルティックでは主に中盤で起用されているが、川崎フロンターレ時代は左SBでプレイする時期もあった。今回の26人では原口元気が招集外となっており、中盤が手薄だ。旗手はボランチと左SBの2つのポジションをカバーすることができる。

現実的な案でいえば瀬古、もしくは佐々木といった左SBと左CBを兼任できる守備者になるだろう。中山はアジア最終予選から継続して左SBでプレイしていただけに、森保監督はこのアクシデントをどう乗り越えるのか。

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