左でサラー抑え、右ではガクポ封じる “両サイド対応エースキラー”冨安はデュエル勝率7割越え

万全の状態の冨安健洋なら誰が相手でも問題ない photo/Getty images

ここまで使い勝手の良いSBはそういない

アーセナルは21日にELグループステージでオランダのPSVと対戦。延期された第2節を消化し1-0でアーセナルが勝利を収めた。アーセナルはこれで公式戦8連勝と9月初旬に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦以来負けていない。

そんな重要な一戦で日本代表の冨安健洋は右サイドバックとして先発した。ここ最近は左サイドバックとして出場機会を増やしており、両サイドでプレイできるユーティリティ性を披露している。

PSV戦でのパフォーマンスは評価を高めるものとなった。76分までプレイし地上戦でのデュエルは全勝、空中戦では7戦5勝と素晴らしい数字を残した。勝率は約77%と高く、しかも対峙するのはビッグクラブ行きが噂される新星コーディ・ガクポだ。
今季ガクポはリーグ戦で9ゴール7アシスト、ELでも3ゴール1アシストと大暴れしている。ただこのアーセナル戦ではマッチアップするのが冨安であり、思うようにプレイできなかったか。

冨安はビルドアップでの貢献度が高い現代的なDFだが、その真骨頂は堅実な守備にある。188cmとサイズがあり、スピードも抜群だ。そのためミケル・アルテタ監督からエースキラーとして重宝されており、PSV戦ではガクポ、リヴァプール戦ではモハメド・サラーと相手のエースを封じている。さらにこの日はグラニト・ジャカのゴールをクロスでアシストしており、百点満点の活躍だろう。

昨季の後半戦は怪我に悩まされたが、今季はアルテタ監督の慎重な起用もあってここまで負傷せずプレイできている。万全の冨安は昨季も証明したが頼りになる存在であり、23日のサウサンプトン戦でもチームに貢献することになるだろう(データは『SofaScore』より)。

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