アルゼンチンで“メッシの後継者”は誰になる 見たいローマの新王子・ディバラの輝き

ローマで活躍するディバラ photo/Getty Images

4年後もまだ戦える

35歳でワールドカップ・カタール大会を迎えるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、自身でも今大会が最後のワールドカップになる可能性が高いと口にしていた。

2026年大会からメッシ抜きで戦うとするならば、誰が後継者となるのか。若いティアゴ・アルマダやフリアン・アルバレスといったアタッカーも出てきているが、やはり同じレフティーアタッカーとしてはFWパウロ・ディバラの出番ではないだろうか。

28歳を迎えているディバラは若い頃よりメッシと比較されてきたが、同じレフティーアタッカーでタイプが少し似ていることもあり、代表でメッシと同時起用するのが難しいところがあった。ディバラは2015年から代表でプレイしているが、合計しても1443分間しか出番をもらっていない。成績も34試合で3ゴールと少々寂しい。
所属してきたユヴェントスでもパフォーマンスに波があり、それも代表で継続的に出番を得られなかった理由だろう。アルゼンチン期待の若手と呼ばれながら、気付けば中堅世代に入ってしまった。

しかし、今夏に移籍したローマでのパフォーマンスは一味違う。元より天才肌のプレイヤーではあったが、ジョゼ・モウリーニョの下でその能力を存分に発揮しているのだ。前節インテル戦では華麗なボレーショットも決めており、その左足はワールドクラスだ。

4年後は32歳を迎えているものの、まだ代表の主役になることは可能なはずだ。それほどローマで見せているパフォーマンスはクオリティが高く、これが継続できれば面白い。まだワールドカップでは22分間しかプレイしたことがないディバラだが、ここから増やしていけるのか。今大会でスタメンに入れるかは分からないが、ここから本格的なディバラ ・タイムの始まりとしてほしいところだ。

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