注目の買収劇から約1年 “新時代”迎えたニューカッスルは何が変わった?

プレミア王者マンチェスター・シティ相手に引き分ける強さを持つニューカッスル photo/Getty images

着々とチームが強化されている

約1年前の2021年10月7日にプレミアリーグのニューカッスルがサウジアラビアの政府系ファンドであるPIFに買収された。オーナーの総資産はパリ・サンジェルマンやマンチェスター・シティのオーナーさえも上回るとされており、この買収劇には注目が集まった。

そんな出来事から約1年が経過しニューカッスルは大きく変わった。今季はプレミアリーグ8試合を消化して2勝5分1敗勝ち点11位の7位。引き分けの数は目立つが、1敗は優秀な成績であり、粘り強く戦っている。

英『The Athletic』では買収からこの1年でニューカッスルにどのような変化が起こったのか調査しており、それをまとめている。
ニューカッスルが成長したと分かりやすいデータでいえば、買収後から現在までのプレミアリーグでの勝ち点だ。2021年10月7日から2022年10月3日までを集計しており、トップは30勝6分2敗勝ち点92のマンチェスター・シティで、ニューカッスルは15勝12分12敗勝ち点57で総合6位。上にはBIG6のクラブが並び、マンチェスター・ユナイテッドがニューカッスルから1低い勝ち点56で総合7位だった。

大きく変わったのは当たり前だが選手で、前スティーブ・ブルース時代最終戦のスタメンからシティ相手に3-3の打ち合いを演じた際の11人では、ジョエリントン、ジョー・ウィロック、ミゲル・アルミロン、アラン・サン・マクシマンの4人しか残っておらず、GKと最終ラインの4人は総入れ替えとなっている。

昨季の冬、今夏と2回の移籍市場では8人の選手を獲得して2億1000万ポンドの移籍金が費やされたが、ブライトンからやってきた新たなスポーツディレクターであるダン・アシュワース氏はニューカッスルがCL出場権を争うにはあと2年必要だと考えているようだ。次のターゲットは右のサイドハーフと中盤で1月のターゲットになると予想されている。その中で狙いを若手に定めており、ブルーノ・ギマランイス、スヴェン・ボトマン、アレクサンデル・イサクは共通して24歳以下の選手たちである。

補強以外にもトレーニング施設やアカデミーへの投資、クラブでさらなる利益を生む方法など同紙では多くのニューカッスルの戦略が語られている。現状非常に順調であり、スカッドの強さはプレミアトップハーフといったところか。ここからEL、CLに出場できるようになれば利益がさらに増え、より強力なチームが出来上がることになるだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ