プレミアは1強時代に突入? “バロンドール受賞”もあり得るハーランドがシティをレベルアップさせた

ゴールを取り続けるアーリング・ハーランド photo/Getty images

ラストピースがハマった

7試合で23ゴールとプレミアリーグで圧倒的な数字を残すマンチェスター・シティ。現時点での総得点数はもちろんリーグトップであり、アーセナルに続く2位につけている。

そんなシティで得点とアシストを量産しているのがアーリング・ハーランドとケビン・デ・ブライネだ。ハーランドは11ゴール、デ・ブライネは6アシストを記録しており、それぞれのランキングで首位を走っている。ハーランドは2位ハリー・ケイン(6ゴール)とすでに5ゴールの差をつけており、どこまで数字を伸ばすのか。

基本的にこの2人がいればシティは得点に困らない。ハーランドはボックス内で素晴らしい仕事をしており、昨季ストライカー不在だったこともあって自らが得点源になっていたデ・ブライネは今季以前のチャンスメイカーに姿を戻している。ウルブズ戦で見せたサイドからのクロスは彼の十八番であり、他クラブはあの形を作らせないようにしたい。
「みんなにとって不吉なことだ。(プレミアリーグは)1強になりかけている。彼らは強くなる一方だ。ハーランドはまるで競走馬のように地に足を付け、味方のレベルアップに貢献している」

「ハーランドは正しい道を歩んでいる。35ゴールは決めるだろう。彼は絶対的な支配力を持つチームにいて、記録を更新する力を持っている。ハングリー精神もね」

「彼は(バロンドールの争奪戦に)入っている。この調子でシティがCLを優勝すれば間違いなく、彼に近づける選手はいなくなる」

英『Daily Mail』にてマンチェスター・ユナイテッドOBであるリオ・ファーディナンド氏はプレミアがシティの1強になることを危惧しており、ハーランドの活躍がそれを加速させていると主張している。目に見えるのが得点数であり、ここまで飛び抜けて得点力がある選手はセルヒオ・アグエロ退団以降シティにはいなかった。昨季のリーグ最多得点はデ・ブライネの15ゴールであり、7節時点であと4ゴールで追い付いてしまう。普通じゃ考えられない数字だ。

またハーランドがバロンドール受賞に一歩近づいたとも話している。リーグとCLでの実績が重要であり、2022年度のバロンドールはレアル・マドリードのカリム・ベンゼマが受賞濃厚だ。それはリーガ・エスパニョーラとCLを制したこと、重要な場面でゴールを決めたことが大きい。ハーランドも同様のことが可能であり、デ・ブライネが多くのチャンスを創出する。

シティの欠点だった決定力不足をたった一人で解消して見せたハーランド。まだ22歳というのが驚きであり、これからどんな驚きを提供してくれるのだろうか。

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