「ワールドカップ出場を夢見る中村」とポルトガルメディアは期待 我慢の時間を経て“1番手”となったサムライGK

ポルティモネンセでポジション掴んだ中村航輔 photo/Getty images

3試合連続でのスタメンだ

ワールドカップ・カタール大会に向けた親善試合を9月に2試合予定している日本代表。23日にアメリカ代表と27日にエクアドル代表との対戦が控えており、日本サッカー協会からその2ゲームに臨むサムライブルー30人が発表された。

カタール大会では26人の登録が可能であり、ここから4人が外されることになる。確実に人数が減るのはGKだろう。現在川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル、谷晃生の4人が呼ばれており、本来は3人招集のため1枠削られることになる。ここまでの傾向を見る限り、権田が当確で、川島、シュミット、谷、ここにはいないが招集歴のある中村航輔や大迫敬介らでポジションを争うか。

ここにきて評価を高めているのがその中村だ。Jリーグでは柏レイソルで評価を高めており、2017年にフル代表デビューを飾っている。海外に出たのは昨シーズンで中島翔哉や権田、安西幸輝と複数の日本人選手が在籍していたポルティモネンセへ移籍した。
GKとは基本的に1試合で1人しか起用されないポジションであり、昨季はリーグ戦で2試合180分のプレイタイムに終わってしまった。今季も開幕から守護神は中村ではなくサムエル・ポルトガルが使われており、ベンチを温めていたが、夏の移籍市場で前守護神がポルトへ移籍し、ついに中村に出番が回ってきた。5日のファマリカン戦から先発で起用されており、現在3試合連続でのスタメンだ。そのうち2試合はクリーンシートを達成しており、最後尾からチームを助けている。スタッツも素晴らしく、17日のシェヴェス戦では4セーブと勝利に貢献した。

ポルトガルメディア『A BOLA』は「ワールドカップ出場を夢見る中村」と題してポルティモネンセで活躍するサムライGKにスポットライトを当てている。「ポルティモネンセでのパフォーマンスは日本でも注目されており、近いうちに再び招集される可能性もある」としており、カタール行きをポルトガルメディアも期待している。

カタール行きは難しくとも、このまま好調を維持すればW杯後の代表入りは難しくない。現在は27歳で4年後でもまだ31歳だ。GKは選手寿命が長く、森保ジャパンの守護神権田は33歳と4年後の中村よりも上の年齢だ。

ビッグセーブでチームに勝利をもたらすことができる中村。海外での我慢の時間も終わり、ようやく自身が1番手として起用される環境に身を置けている。ここからは成長するのみであり、今後の中村の活躍に期待だ(データは『SofaScore』より)。

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