“ホットライン開通”はアシスト量産の兆し セルロートは久保建英のベストパートナー?

アレクサンデル・セルロート(右)は久保建英との連係を深められるか photo/Getty images

オモニア戦では2度連係プレイから相手を崩している

ELグループステージ第1節ではマンチェスター・ユナイテッドを破ったレアル・ソシエダは第2節でオモニアとホームで対戦。リーグ戦の間にあるミッドウィーク開催ということもあって控え組を先発させるターンオーバーをイマノル・アルグアシル監督は敷いてきた。久保建英はベンチスタートに。

ボールを保持するラ・レアルが先制に成功する。EL初先発のアンデル・ゲバラがボックス外から素晴らしいミドルシュートを沈め、リードを得る。しかし相手を完璧に崩すことはできず、リードは最小限に。

久保が投入されたのは後半だ。同じく新加入のアレクサンデル・セルロート、ロベルト・ナバーロと共にピッチに入り、攻撃のギアを上げる。
中盤やサイドに降りてボールを受ける久保はドリブルやパスで攻撃を前進させる。技術が高く失わずボールを進めることができ、久保に預ければ押し上げられる状況が生まれる。非常に貴重な選手であり、縦への意識が強い。

攻撃面ではセルロートとのコンビネーションで打開することが多く、ワンツーからボックス内に侵入する場面も。得点シーンでは一気に裏へ抜け出し、並走するセルロートに久保が正確なラストパスを供給する。利き足の左ではなく右だったが、セルロートがフィニッシュしやすいスペースにパスが出ており、セルロートの移籍後初ゴール、久保の移籍後初アシストが同時に記録された。

「苦戦を強いられたラ・レアルに、救いの手を差し伸べた。ボールを要求し自陣からスピードに乗って相手エリアまで運び、セルロートに渡して2-1」

西『MUNDO DEPORTIVO』では久保が救世主になり、チームの勝利に貢献した称賛されている。後方からボールを受けて敵陣まで運ぶプレイも高く評価されており、久保とセルロートがヒーローになったことは間違いない。

同じく新加入のウマル・サディクが負傷してしまい、今後久保はセルロートと前線でコンビを組むことになるが、このアシストでさらに互いへの信頼感は高まっただろう。得点シーン以外にもワンツーからボックス内に入る場面もあり、すでに連携は上々だ。久保は単独での打開よりも味方との連携で輝くタイプであり、セルロートとのホットラインが開通したのが今後に向けて大きな収穫となる。

アタッキングサードでのチャンス創出、後方からのボールキャリーで違いを見せた久保。先発だけでなく途中交代から活躍できることも証明しており、あとは中2日と厳しい日程で行われるリーガ・エスパニョーラ第6節エスパニョール戦でも同様の活躍が見せられればさらに評価は上がることになる。

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