《99戦19ゴール》はFW並の数字 2150万ユーロでミランへ来たテオは世界最高級SBへ進化した

超攻撃的サイドバックのテオ・エルナンデス photo/Getty Images

その攻撃力は世界トップクラス

もはや誰もが認める世界最高級レフトバックの1人だろう。今季のセリエA開幕戦からゴールを奪ったのは、ミランDFテオ・エルナンデスだ。

PKでのゴールも含まれているとはいえ、エルナンデスはセリエA通算99試合で19ゴール17アシストという驚異的な成績を残している。エルナンデスは左サイドバックの選手ではあるが、この数字はアタッカーでもおかしくない。

ミランは2019年にエルナンデスを2150万ユーロの移籍金でレアル・マドリードから引き抜いたが、これは近年のミランにおける大ヒット補強の1つで間違いないだろう。獲得当初、エルナンデスがここまでの選手に成長すると予想していなかった人もいるはずだ。ミランがその才能を見抜いていたとすれば見事だ。
若い頃のエルナンデスは縦に速いだけのレフトバックとも思えたが、ミランへ加入してからは単なるスピード自慢ではなくなった。そのパフォーマンスはフランス代表を指揮するディディエ・デシャンも無視できないものとなり、昨年にはついにA代表招集を受けた。今年のワールドカップでもメンバーに入る可能性が高い。

レアルのフェルランド・メンディ、兄のリュカ・エルナンデス、リュカ・ディーニュなどフランスには優秀な左サイドバックが揃うが、攻撃力に関してはテオ・エルナンデスが圧倒的No.1だ。3バックの左ウイングバックに配置して攻撃に専念してもらうパターンもあり、連覇を狙うフランス代表のキーマンとなるかもしれない。

次節のアタランタ戦に出場すれば、エルナンデスはセリエA通算100試合出場を達成する。ここまでの99試合はパーフェクトと言っていいはずで、エルナンデスはミランで世界トップレベルの左サイドバックへと進化を遂げた。

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