ディアビもエンクンクも止まらない グリーズマン脅かすフランス2人のヤングスター

レヴァークーゼンで活躍するディアビ photo/Getty Images

ブンデスリーガで活躍続く

ワールドカップ王者・フランス代表の前線レギュラーを確保するのは誰なのか。開幕早々からアピールしている若手がいる。

ブンデスリーガ開幕戦から印象的なパフォーマンスを見せたのは、レヴァークーゼン所属MFムサ・ディアビ(23)、ライプツィヒ所属MFクリストファー・エンクンク(24)の2人だ。

レヴァークーゼンはドルトムントに敗れてしまったが、先発したディアビはさすがのプレイを披露。特にお得意のドリブルはキレ味抜群で、1人でドルトムント守備陣を切り裂く惜しい場面も作っていた。
ディアビのドリブル成功数は3回、そして右サイドを駆け上がってくるウイングバックのジェレミー・フリンポンが5回決めており、これにはドルトムント守備陣も手を焼いたことだろう(データは『WhoScored』より)。

昨季ブンデスリーガで20ゴール13アシストと大ブレイクしたエンクンクは、開幕節のシュツットガルト戦から得点を記録。チームは1-1と勝ち切れなかったが、エンクンクとしては昨季の活躍が偶然ではなかったことを示す上々の立ち上がりだ。

2人ともフランス代表メンバーに選ばれているが、そこには前回優勝メンバーが立ちはだかる。代表監督ディディエ・デシャンは[4-3-3]、[3-4-1-2]など複数のシステムを試しており、採用システムによって配置される選手も変わる。

ただ、今のところキリアン・ムバッペとカリム・ベンゼマは固定だろう。この2人がスタメンから外れる案は存在しないはずだ。

気になるのは、昨季も低調だったアントワーヌ・グリーズマンだ。前回大会でフランスの主役だったグリーズマンは守備面の貢献度も大きく、デシャンの信頼は厚い。しかし、ディアビとエンクンクがワールドカップ本番まで好調を維持していた場合は話が変わってくるか。当然ディアビとエンクンクの2人はレギュラーポジション確保へ燃えているはず。

何とも贅沢な悩みだが、ディアビとエンクンクはブンデスリーガの主役級になろうとしている。デシャンは前回優勝メンバーを信じるのか。それともフレッシュな若手に託すのか。もちろん大会中に序列が変わることもあるだろうが、さすがに王者の前線争いは熾烈だ。

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