アーセナルが上昇し、チェルシーが陥落する? どうなる今季のプレミアトップ4争い

パーラー氏の古巣アーセナルはプレシーズン好調 photo/Getty Images

シティ、リヴァプールの2強状態は続くのか

開幕まで約1週間となった2022-23シーズンのプレミアリーグ。90年代から00年代前半にかけてアーセナルで活躍したレイ・パーラー氏は、今季、チェルシーが苦戦すると見ているようだ。

今夏のプレミアビッグ6は、マンチェスター・シティとリヴァプールがそれぞれFWアーリング・ハーランドとFWダルウィン・ヌニェスといった大物ストライカーを獲得し、アーセナルとトッテナムも大型補強を敢行。これらのチームは戦力が充実している印象だ。

その一方、チェルシーはFWロメル・ルカクやDFアントニオ・リュディガー、DFアンドレアス・クリステンセンといった主力級の選手たちを失い、DFセサル・アスピリクエタやDFマルコス・アロンソにもバルセロナ移籍の噂が出ている。代わりにFWラヒーム・スターリングやDFカリドゥ・クリバリといった実力者を獲得しているが、ここまでのプレシーズンマッチの結果が芳しくなく、もう少し補強を進めたいところ。

マンチェスター・ユナイテッドも、FWクリスティアーノ・ロナウドに移籍の噂が絶えず、他にもMFポール・ポグバやMFネマニャ・マティッチといった選手たちがフリーで退団。MFクリスティアン・エリクセンやDFリサンドロ・マルティネスといった選手を加えたものの、獲得を目論むMFフレンキー・デ・ヨングには入団を拒まれている。

英『The Mirror』によれば、パーラー氏は古巣アーセナルやトッテナムの躍進とチェルシーの苦戦を予想。英『talk SPORT』でこのようなコメントを残している。

「私ならマンチェスター・シティの優勝に期待するよ。それからリヴァプールは間違いない。アーセナルは3位を目指さないといけないと思う。それが彼らの目標となるだろう。全員の健康状態を維持し続け、あと1人選手を獲得できれば、彼らは優秀なチームとなるはずだ」

「だから、アーセナルが3位になると思うし、スパーズ(トッテナム)も良い感じだね。でもチェルシーは今シーズン苦戦を強いられると思う。何人かの選手とサインしない限りね。移籍市場が閉幕する前に2、3人獲得するかもしれないし、そうなれば考えも変わるかもしれない。何はともあれ、スパーズは何らかのトロフィーを勝ち取らなければならないよ」

昨季はアーセナルとマンUが5位、6位に終わり、チャンピオンズリーグ出場権を逃してしまった。パーラー氏の予想が的中すれば、アーセナルは2015-16シーズン以来のトップ4入りとなり、チェルシーは2017-18シーズン以来のトップ4圏外となる。

話にあがらなかったマンUは戦力こそ上手く整理できていないものの、エリック・テン・ハーグ新監督の影響により、ここまでのプレシーズンマッチで大きな変化を見せている。

ビッグ6以外では、イタリア代表FWジャンルカ・スカマッカを獲得した昨季7位のウェストハムや、昨季後半戦から驚異的な追い上げを見せたニューカッスル・ユナイテッドなどにも期待できそう。

近年ビッグ6に割って入っていたレスター・シティの行方なども気になるところだが、果たして今季のプレミアリーグはどのような結末を迎えるのか。

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