来季は一歩後退の年に? “シュマイケル&フォファナ”退団の可能性でレスターは戦力ダウン

ウェズレイ・フォファナはチェルシーのターゲットになってしまったphoto/Getty images

既存戦力に期待するシーズンになりそうだ

リーグ優勝を果たした「ミラクルレスター」以降、躍進が目立つレスター・シティ。その躍進を支えたのは高額な移籍金で主力を売却し、その資金で若い実力者を獲得する補強戦略だ。リーグ制覇後はエンゴロ・カンテやリヤド・マフレズ、ハリー・マグワイア、ベン・チルウェルらを放出しており、その資金をもとに現在のチームを作っている。

しかし今季は思うように選手の売却が進んでおらず、資金を作ることができていない。昨季はチーム全体が不調だったこともあって選手の価値がそれほど上がっておらず、得意の補強戦略が通用しない。移籍市場の閉幕まで1ヵ月ほどあるが、まだ誰一人として補強しておらず、プレミアリーグのクラブではレスターだけだという。

放出の噂であればチェルシーがウェズレイ・フォファナを狙っている。英『The Guardian』によるとレスターはチェルシーに7000万ポンド以上の移籍金を求めており、大きな利益を求めているようだ。チェルシーは実力のあるCBを探しているが、バルセロナへ移籍したジュール・クンデの獲得に失敗したりと上手く進んでおらず、フォファナに大金を支払う可能性がある。
チームの守護神であるカスパー・シュマイケルのニース行きが濃厚だと仏『lequipe』が報じている。レスターでは478試合に出場した35歳の大ベテランであり、安定したシュートストップと貢献度の高いビルドアップが魅力だ。契約は2023年までとなっており、売却するのであればこのタイミングである。後釜はアーセナルのベルント・レノが挙がっている。

守備陣の2枚の柱を失うことになればレスターは相当苦しいはずだ。両者ともに怪我がなければ絶対的なスタメンであり、守備力は確実に落ちる。だが、財政面で考えればシュマイケルの退団は仕方ないのかもしれない。

22-23シーズンは我慢の年となりそうなレスター。それでもジェイムズ・ジャスティンやルーク・トーマス、キアナン・デューズバリー・ホールと楽しみな若手は揃っており、来季は既存戦力の活躍に注目だ。

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