トップ下を採用しない[4-3-3]ではどこで起用される? “首位走るF・マリノスの原動力”西村拓真のベストポジションとは

日本代表に招集された西村拓真 photo/Getty images

今好調な選手の一人だ

7月の19日から開催されるE-1選手権に臨む26人の日本代表が先日、日本サッカー協会から発表された。今好調なメンバーが選ばれており、初戦の香港戦が楽しみだ。

気になるメンバーは多いが、とくに注目したいのは横浜F・マリノスのFW西村拓真だ。ポルトガルやロシアで海外を経験したアタッカーで、今季からF・マリノスでプレイしている。加入初年度ながらすでに先発の地位を確立しており、リーグ戦では16試合で8ゴールを決めている。J1リーグで4位の好成績である。

前所属のベガルタ仙台ではセンターフォワードで起用されていた同選手だが、F・マリノスではトップ下として振舞っており、チームに欠かせない攻撃の主軸である。
F・マリノスでの役割は前線で様々なポジションに顔を出し、後方からのビルドアップの出口になることだ。西村が中間ポジションでボールを受けて時間を作れることで中盤の選手が余裕を持って前を向くことができ、そこから攻撃が活性化される。同じトップ下のマルコス・ジュニオールほどのテクニックはないが、動き出しのための運動量はピカイチだ。それでいてボックス内ではストライカーのようなボールの受け方ができ、すでに8ゴールと得点を量産している。

E-1選手権を戦う森保ジャパンのシステムは分からないが、従来通りの[4-3-3]であればどのポジションで起用するのだろうか。スタミナは無尽蔵だがインサイドハーフではなく、センターフォワードだとしても武藤嘉紀、町野修斗、細谷真大とすでに3人のストライカーがおり、サイドでの起用となるのだろうか。南野拓実のように中央で輝くプレイヤーであり、所属元で起用されている適性ポジションでピッチに立つ姿が見たい。

昨季まで絶対的だったマルコスを押しのけトップ下のファーストチョイスになっている西村。攻撃だけでなく守備での貢献度も素晴らしい選手であり、日本代表ではどのような輝きを見せてくれるのだろうか。

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