Jリーグで最も得点に関与するFW、今季サプライズとなっている2人のCB E-1選手権で招集外も存在感を見せる実力者たち

絶好調を維持するも鈴木優磨が招集されることはなかった photo/Getty images

7月の19日に初戦を迎える

7月のE-1選手権に臨む海外組を除いた日本代表が日本サッカー協会から発表された。26人の選手が呼ばれており、香港、中国、韓国の3カ国と戦うことになる。日本代表初招集でもインパクトを残せば11月のワールドカップ・カタール大会に参加できる可能性があり、注目度の高い大会である。

しかし26人と呼ぶことができるメンバーには制限があり、今好調を維持していても選ばれていない選手はいる。前線であれば鹿島アントラーズのFW鈴木優磨がそうだ。今季は19試合で7ゴール7アシストと得点を量産しており、2位と好順位をキープしているチームを支えている。自身で得点を奪うだけでなくチャンスメイクからアシストもできる万能性を持っており、その能力の高さは唯一無二だ。14ゴール関与は現時点でリーグトップであり、今日本で最も得点に絡んでいる選手である。

中盤であれば同じく鹿島からMF樋口雄太の名前が挙がる。長短織り交ぜた正確なパスからゲームを作れる選手であり、相手の急所を突くラストパスも供給することができる。攻撃面でこれだけの能力の高さを持ちながら、守備面では粘り強く走り中盤の強度を落とさずに90分戦うことができる。数少ない攻守両面で輝けるMFであり、今後の招集に期待だ。
MF大島僚太の招集を期待していたサポーターは多かっただろう。怪我に悩まされていたが、今季は17節コンサドーレ札幌戦から3試合先発フル出場しており、好調さをアピールしている。川崎らしく止めて蹴る技術が高く、万全であれば川崎でもパフォーマンスは頭一つ抜けている。復帰となるのがもう少し早ければ呼ばれていた可能性もあり、タイミングが悪かったか。

守備陣であれば横浜F・マリノスのDF角田涼太朗は今季のサプライズである。センターバックを本職とする左利きで、攻撃面ではビルドアップで貢献し、守備でも遅れを取らない現代的なCBだ。とくに守備時に目立つのは判断の良さであり、先に行動して相手のプレイに圧力をかける。前掛かりになることでできる後ろの広大なスペースを使われることが今季序盤戦の弱点であったが、この角田の台頭で見事に解決することができた。

名古屋グランパスのDF藤井陽也も招集が期待された守備者だ。長谷川健太監督が就任した今季から3バックの中央で重宝されており、すでに1466分ピッチに立っている。プレイタイムを伸ばし続ける要因は角田と同じく攻守両面で強みを見せられる点であり、名古屋のポジティブな要素である。

GKでいえばF・マリノスの高丘陽平は呼ばれていてもおかしくない人材だ。ビルドアップに貢献できる現代的なGKで、正確なパスで相手のハイプレスを無効化することができる。セービングも安定しており、飛び出す判断もよく26歳にして早くも完成されたGKだ。今回選ばれた大迫敬介、谷晃生、鈴木彩艶は平均年齢20歳という若さであり、将来を見据えたものとなっている。もう少し若ければ高丘も選ばれた可能性はあるが、少なくともこの森保政権では今回の3人が鉄板だといえる。

ここで挙げた6人は今季とくに素晴らしい活躍を披露しており、選ばれた26人とそん色ないプレイを見せられるはずだ。29歳の大島は厳しいかもしれないが、他の5人はまだ若くW杯次大会では主力メンバーに選ばれていても不思議ではない。

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