ピルロ監督のトルコ行きは「謙虚さと知性の証」 元ユヴェントス指揮官が踏み出したリベンジへの第一歩

監督としてのキャリアはまだ始まったばかり photo/Getty Images

現役時代は世界屈指のレジスタとして活躍

ユヴェントスを離れてから1年が経ち、トルコのファティ・カラギュムリュクで監督を務めることが決まったアンドレア・ピルロ監督。悪い言い方をすれば都落ちとなるトルコ行きだが、今回のピルロ監督の決断を讃える声も挙がっている。

ピルロ監督はマウリツィオ・サッリ監督の後任として2020年夏にユヴェントスの指揮官へと就任。チャンピオンズリーグの出場権こそ確保したもののリーグ戦を4位で終え、ユヴェントスの連覇記録は9でストップ。スーペル・コッパとコッパ・イタリアの2大会を制しながらも、わずか1シーズンでの解任という結果に終わった。

新たに就任することが決まったファティ・カラギュムリュクは、2020年にスュペル・リグ(トルコ1部)へと昇格を果たしたチーム。2年連続でリーグ戦8位という結果に終わっており、欧州カップ戦の舞台へと導くことができれば大成功と言えるだろう。

伊『calciomercato』は、ユヴェントス時代のピルロ監督を「無意味な賭けだった」としながらも、今回のトルコ行きの選択を称賛。普通の監督は下積みを経てからビッグクラブへ挑戦するもので、ピルロ監督はその逆だと指摘しながらも、よりレベルの低いリーグから再出発する今回の決断を「彼の謙虚さと知性の証だ」と評している。

恐らくピルロ監督は、イタリアと比べればプレッシャーの少ないトルコの地で実戦経験を積めることがプラスになると考え、ファティ・カラギュムリュク行きを選んだはず。いきなり結果を出すことはできなくても、ゆくゆくはトルコから欧州5大リーグのチームへと移り、ユヴェントスの監督に再挑戦するピルロ監督の姿に期待したいところだ。

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