今季のシティはなぜこんなにも強かった? ポルトガルの小さな巨人が披露した“マルチタスクぶり”

マンチェスター・シティで躍動するベルナルド・シウバ photo/Getty images

印象的なシーズンとなった

マンチェスター・シティの優勝で幕を閉じた21-22シーズンのプレミアリーグ。終盤までシティとリヴァプールがデッドヒートを繰り広げたが、最後の最後でシティが勝負強さを見せた。

年間最優秀選手は優勝したシティからケビン・デ・ブライネが選ばれた。前半戦はEURO2020での負傷の影響もあって本調子ではなかったが、2022年になったタイミングから好調を維持しており、15ゴール8アシストでチームに勝利をもたらした。

ベルギー代表MFの活躍も素晴らしいのだが、今季はソン・フンミンやモハメド・サラーなど素晴らしい選手が他にもいた。ソンに関しては終盤物凄い追い上げでゴールを量産しており、結局23ゴールを決めサラーとともに得点王になった。

英『The Guardian』でもデ・ブライネ以外に素晴らしかった選手がいると主張しており、それがシティのMFベルナルド・シウバだ。

今季序盤は移籍の可能性が噂されるなど、不安定な状態にあったシウバ。だが、移籍の可能性がなくなると徐々にコンディションを向上させ、今ではなくてはならない存在に成長している。

今季の進化はビルドアップ面での貢献度だ。今シーズンはアンカーのロドリだけでなくB・シウバも最終ラインまで降りてビルドアップに参加している。そうなると誰がポルトガル代表MFにマークをするのかあやふやになる。B・シウバはフリーであれば簡単に敵陣深くまで侵入できる推進力を持っており、彼をビルドアップのために最終ラインまで下げるという新たな試みは攻守両面において正解だった。

アンカーのロドリが安定感を増したのも、B・シウバの降りる回数が増えたことによる副産物だ。アンカーはビルドアップの中心であり、相手からすればマークしやすい。だが、B・シウバが新たな選択肢を増やすことによってロドリはミスなく、攻撃を前進させられる。

B・シウバはこの後方でのタスクを担いながら前線では守備に走り、攻撃にも走る。プレス数はロドリに次ぐ480回であり、攻撃ではリーグ戦で8ゴール4アシストの数字を残している。守備強度を保ちながら、得点にも絡んだ。

これだけ多くのタスクを担わせられるのは今のシティでは彼しかいない。しかし今後数年で退団する可能性は高く、シティは彼に依存しない形、もしくは後釜を見つける必要がありそうだ(データは『FBREF』より)。

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