32本のシュートで8ゴール。今季ブンデスリーガで予想以上の活躍を披露したのがアルミニア・ビーレフェルト所属のMF奥川雅也(26)だ。
残念ながらチームは2部への降格が決まってしまい、チームにとっては悔しいシーズンとなってしまった。しかし奥川個人は大きく成長できたシーズンだったのではないか。
空いたスペースに顔を出し、少ないチャンスをモノにする決定力は世界でもきっちり評価されている。英『GIVE ME SPORT』は「今季降格したチームで組むベストイレブン」と題した特集を組んでいるが、そこには奥川の名前もある。
「26歳の奥川はトリッキーな攻撃的MFであり、今の彼は成熟期に入っている。もし安価で手に入るならば、奥川は非常に良いギャンブルとなるだろう」
同メディアは奥川をこう評しており、2部でプレイするにはもったいない選手と捉えられているのだろう。
他にはバーンリーGKニック・ポープ、DFラウル・ベッラノーヴァ(カリアリ)、DFジェイムズ・ターコウスキー(バーンリー)、DFアンドレア・カルボーニ(カリアリ)、DFリチアーノ・ハプス(ヴェネツィアFC)。
MFジョシュ・ブラウンヒル(バーンリー)、ミカエル・キュイザンス(ヴェネツィアFC)、FWホルヘ・デ・フルートス(レバンテ)、FWボウト・ベグホルスト(バーンリー)、FWマクスウェル・コルネ(バーンリー)の10名が選出されている。
ややプレミアリーグとセリエAに偏った選出ではあるものの、ブンデスリーガから唯一奥川が選ばれているのは興味深い。リーグレベルに違いはあるものの、奥川の8ゴールはレバンテのデ・フルートス(4ゴール)、バーンリーのベグホルスト(2ゴール)といった選手たちも上回っている。ここに名前が入るのも納得だ。
今季奥川が見せていた決定力を考えると、もう少し攻撃的に振る舞えるチームへ移籍できれば5大リーグで二桁得点を狙うことも不可能ではないはず。奥川は1部の中堅クラブが今夏ターゲットにすべき実力者と言えそうだ。