先日行われたマンチェスター・シティとのチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグでチームを救うヒーローとなったレアル・マドリードFWロドリゴ・ゴエス。
同じブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオールに続いて覚醒の兆しが見えているが、レアルには来季へ向けて豪華な悩みがある。
それはパリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペ加入の可能性だ。仮にムバッペが加われば、残念ながらロドリゴはスタメンに入れないだろう。
センターフォワードはカリム・ベンゼマ、左は好調のヴィニシウスをそのまま起用するはずで、[4-3-3]の場合ムバッペに残されたポジションは右ウイングのみ。ここは工夫が必要だが、基本はこの3人がスタメンに並ぶことになるだろう。ロドリゴはどれだけ序列を上げても彼らに次ぐ4番手となるはずだ。
しかし、ロドリゴが戦力になることは今季の戦いで分かってきている。そこでレアル専門メディア『The Real Champs』が提案するのが、ロドリゴをベンゼマのバックアッパーに固定するというやり方だ。
センターフォワードはベンゼマに依存しており、今夏にバックアッパーを獲得する必要がある。残念ながらルカ・ヨビッチ、マリアーノ・ディアスといった選手がフィットしなかったため、ここは今夏に手を加えるべきポイントだ。
ベンゼマの負担を軽減するためにもレアルからヘタフェにレンタル移籍しているボルハ・マジョラルを呼び戻すか、かつてレアルに在籍していたエスパニョールFWラウル・デ・トマス再獲得へ動くなんて噂もある。
ただ、ロドリゴが計算できるならば問題ない。ロドリゴはヴィニシウスとは異なった強みがあり、先日のマンC戦で見せたようにゴール前でのポジショニングセンスがある。ストライカーとしての動きも可能で、センターフォワードとして信用できるのではないか。
もちろんベンゼマが休養のタイミングでムバッペがセンターフォワードに入り、ロドリゴを左か右に回すことも可能だ。しかしゴール前でのポジショニングを見る限り、ロドリゴは右サイドより中央の方が能力を発揮しやすいのではないか。
いずれにしても豪華な悩みで、ヴィニシウスとロドリゴの2人が順調に伸びているのは心強い。まずはベンゼマのバックアッパーとして継続的に出番を与え、1、2年後にヴィニシウスとともに前線の軸になってもらえれば言うことなしだろう。