「変化を受け入れなければすべて終わってしまう」 代表キャプテン・キエッリーニが語るイタリアサッカーの問題点

イタリアのサッカー界に長年身を置くキエッリーニ photo/Getty Images

EUROでは好成績残すもののW杯の結果が悲惨

今年は4年に1度のワールドカップが開催される年だが、イタリア代表は2大会連続でワールドカップ出場を逃してしまった。代表キャプテンを務めるジョルジョ・キエッリーニはメディアのインタビューに応じ、イタリアサッカーの問題点について語った。

EUROにおけるイタリア代表は、2012年に準優勝、2020年に優勝と好成績を残しているものの、ワールドカップでは2006年以降、一度もグループステージを突破できておらず、成績は下降の一途を辿っている。

セリエAが世界トップレベルだった時代も過去となってしまい、インテルがチャンピオンズリーグを制した2010年以降、イタリアのクラブが欧州の舞台で活躍することは少なくなってしまった。辛うじてユヴェントスが2度の決勝進出を果たしているものの、イタリア勢は一度もビッグイヤーを獲得することができていない。

伊『La Stampa』のインタビューに応じたキエッリーニは、「イタリアサッカーは若返る必要がある」と主張。保守的すぎるメンタリティがイタリアサッカー界の成長を阻んでおり、ルールの変更など革新的な提案も受け入れてもらえないのが現状だという。「変化に対してオープンになり、受け入れなければすべてが終わってしまう」とも訴えている。

さらに、スタジアムの問題についても触れ、老朽化が進んでいるのに改修は進まず、自前のスタジアムを持っているクラブが少ないことを彼は嘆いている。自前のスタジアムを持っていないことは興行収入の低さに繋がり、選手育成のための資金も不足する。イタリアのクラブの多くはこの悪循環に陥っている。

結果的にイタリア人選手は育たなくなり、レジェンド級の選手が並んでいた2000年代に比べると代表に呼ばれる選手たちはどんどん小粒になっている印象だ。イタリアのサッカーには、日本とは比べ物にならないほどの長い歴史や伝統があるが、今はそういった良い側面ではなく悪い側面が浮き彫りになっている状況だ。

キエッリーニの言うように、イタリアサッカー界はプライドを捨てて前に進むべき時なのだろう。今変わることができれば、2026年のワールドカップにはきっと間に合うはず。イタリアの伝統と革新が両立できれば、再び世界の頂点に君臨する日も近いはずだ。

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