バイエルンでは真価発揮できぬまま今夏移籍へ? 停滞の1年を送るザビツァーの未来はどうなる

今季バイエルンで出場時時間を伸ばすことができていないザビツァー photo/Getty Images

アーセナルやアトレティコが興味か

プレイする環境を変えることで、そのキャリアを停滞させてしまう。競争の激しいサッカー界において、そんなことは決して珍しくない。前所属チームでは絶対的な主力だったが、移籍をした途端にほとんど出番に恵まれなくなる。そんな苦しい思いを経験している選手は世界に数多く存在するはずだ。

そして、今季ブンデスリーガでそういった時間を送ることとなってしまっているのはオーストリア代表MFマルセル・ザビツァー(28)だ。昨季まで所属していたRBライプツィヒではチームの中盤に欠かせぬ存在として活躍していたものの、彼は昨夏に加入したバイエルン・ミュンヘンで現在苦しい時間を送ることとなっている。

2021-22シーズン、ここまでにスタメン出場したリーグ戦はわずか7試合。決して出番が回ってこないわけではないものの、絶対的主力としての活躍を期待されていたことを考えれば期待外れと言わざるを得ないだろう。能力自体に疑いの余地はないはずだが、バイエルンではここまで便利屋的な起用も目につくのが現状だ。加入当初の期待の大きさからしてみれば、間違いなく今の彼には物足りなさが残ると言っていい。
そんな状況もあって、ザビツァーのバイエルンにおける時間はたった1年で終わってしまう可能性が出てきている。独『Sport 1』によると、バイエルンは現時点でなかなか試合に絡むことができていない同選手の売却を考えているようで、今夏の放出候補として彼の名前をリストアップしたようだ。それを受けて、現在はアーセナルやアトレティコ・マドリードといったクラブがザビツァーの獲得に動いている様子。昨夏に大きな希望を持ってバイエルンへと加入したはずのザビツァーだが、今季終了後の彼は早くも新天地へと旅立つこととなってしまうのだろうか。

備えている才能は確かだが、選手層の厚いバイエルンではそれを披露する機会が限定されてしまっているザビツァー。キャリアにおける停滞の時期を過ごすこととなってしまった同選手は、はたして来季どこでプレイすることとなるのか。バイエルンとしてはレロイ・サネのようにもう1年ザビツァーに時間を与えるのもアリなように思えるが、その未来やいかに。

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