冬にレンタル先変更でシティの次世代CBが急成長 英2部で磨かれるハーウッド・ベリスの才能

今季後半戦がストークでプレイしているハーウッド・ベリス photo/Getty Images

アンデルレヒトでは停滞気味だったが……

数年前まではセンターバックが弱点との見方もあったが、今やプレミアリーグでも屈指の最終ラインを揃えているのがマンチェスター・シティだ。ルベン・ディアス、アイメリック・ラポルト、ジョン・ストーンズ、ネイサン・アケ……。2019-20シーズンには人員不足からMFフェルナンジーニョが長く代役をこなしていた同ポジションだが、現在の層は厚い。

そんななか、マンCのCB陣では若い世代もレンタル先で成長を見せている。その選手とは、現在チャンピオンシップのストーク・シティに貸し出されているテイラー・ハーウッド・ベリス(20)だ。今季前半戦はアンデルレヒトで次第に存在感を失いつつあった同選手だが、彼は冬から向かった新たなレンタル先で再びそのクオリティの高さを見せつけている。

冬の移籍市場でレンタル先を変更して以降、ストークではここまでリーグ戦19試合に全て出場しているハーウッド・ベリス。加入後すぐに最終ラインの絶対的な主力に定着したと言ってよく、同選手はかねてからの武器であったパス能力を武器にストークのビルドアップを支える存在となっている。現時点でリーグ戦におけるパス成功率は80.88%とハイレベルで、ロングパス成功率もチームトップとなる40.57%を記録中。アンデルレヒトで試合に絡めなかった頃が嘘のように、ストークでのハーウッド・ベリスはいきいきとプレイしているのだ。
加えて、以前からの課題とされていた守備面にも改善の兆しが。188cmのサイズを誇りながら、かねてより相手のロングボールを弾き返す能力に物足りなさを見せていたハーウッド・ベリス。しかし、ストーク移籍以降の同選手は空中戦勝率でも62.11%という高水準の数字をマークしている。着実に完成されたCBとなってきた印象は強く、間違いなく今冬のレンタル先変更は正解だったと言っていいだろう。

冬にチャンピオンシップへと活躍の場を移し、攻守両面にわたってハイレベルな存在へと成長しつつあるハーウッド・ベリス。まだ先のことはわからないが、数年後にマンCの守備陣へ組み込まれることとなれば彼は非常に面白い存在となるかもしれない(記事内スタッツはデータサイト『SofaScore』より)。

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