イニエスタ、大迫、槙野、ボージャン…… ヴィッセル神戸は“ACL優勝候補”となるべきだ

ACL初戦を制した神戸 photo/Getty Images

世界はアジアの中でもトップクラスのスター集団と見ている

アジアチャンピオンズリーグ2022の西地区優勝候補が前回王者アル・ヒラル(サウジアラビア)、強力助っ人を揃えるアル・サッド(カタール)あたりとするなら、日本勢も入る東地区の優勝候補はどこだろう。

戦力的に考えれば、アジアの他国はヴィッセル神戸の名前を挙げるかもしれない。スカッドに目を通したとき、神戸が誇るネームバリューはかなりのレベルにあるからだ。

外国人助っ人では何と言ってもMFアンドレス・イニエスタ、FWボージャン・クルキッチ、さらには現日本代表のセンターフォワードを務める大迫勇也、代表歴の長いDF槙野智章、MF山口蛍、DF酒井高徳、そこにロシアのロストフから森保ジャパンにも継続的に招集されてきたMF橋本拳人が加わるなど、日本人選手も豪華だ。
だからこそアジアのライバルは驚くに違いない。今年のACLにも出場している神戸がJリーグの方では開幕から10試合戦って0勝なのだ。

米『ESPN』は、神戸のことをアジアでもトップクラスの戦力を抱えるクラブと評する。

「イニエスタ、ボージャン、大迫など、日本だけに限らず、アジア全体で見ても最もスターが揃っているチームの1つだが、ヴィッセルはどういうわけ開幕から10試合で勝ちがない。2022年はヴィッセルにとっては残念な結果となっており、悲惨と言う者もいるかもしれない」

Jリーグでの内訳は4分6敗とかなり厳しいものになっており、すでに監督も三浦淳宏からミゲル・アンヘル・ロティーナに交代している。昨年の3位からさらなるステップアップを図りたいところだったのだが、その計画がいきなり躓いてしまった。

しかし、同メディアも評価するように戦力は揃っている。19日に行われたACLのグループJ初戦では香港の傑志を2-1で撃破し、勝ち点3を得る良好なスタートを切った。

しかもこのグループは新型コロナウイルスの影響もあり、中国の上海海港が出場を辞退している。グループJは神戸、傑志、タイのチェンライ・ユナイテッドの3チームで争う構図となっており、ややイージーなグループになっているとも言える。神戸としては確実にここを突破したい。

傑志戦ではイニエスタを欠いていたが、同メディアは「それでもピッチ上にはボージャン、大迫、酒井、山口、槙野とトップレベルの経験を持つ5人のプレイヤーが揃っていた」と振り返っており、確かにアジア全体で見ても豪華なスカッドなのは間違いない。

MFセルジ・サンペール、FW武藤嘉紀など主力に長期離脱者が出ているのは不運だが、それでもアジアで上を狙うだけの陣容は揃っている。特にイニエスタがいることもあり、世界がアジアのトップを争う神戸の姿を願っているはずだ。

果たして神戸は体制を立て直し、ACLで優勝候補となっていけるのか。今年の立ち上がりは苦しいものとなってしまったが、まだ諦めるには早すぎる。

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