止められる国は存在しない? 日韓大会以来の栄冠目指す、ネイマールらブラジル代表の恐ろしきFWたち

ネイマールはブラジル代表で悲願を達成することができるか photo/Getty images

非常に強力だ

2002年の日韓大会以来、ワールドカップでは優勝することができていないブラジル代表。それでも今年の11月に開催されるカタール大会では優勝候補とされており、20年ぶりに栄冠に輝く可能性はある。

そんなカナリア軍団だが、攻撃陣の躍動が目立っている。ネイマールをはじめ所属クラブで活躍している選手が多く、ガブリエウ・ジェズスら常連だった選手が招集外になるほどポジション争いが激しくなっている。

例えば、プレミアのリーズでプレイするハフィーニャだ。昨年にフル代表デビューを果たしたが、すでに7試合に出場しており、3ゴールを決めている。右サイドを主戦場とするドリブラーであり、突破力、パスセンス、決定力と多くの能力が高い選手である。守備での献身性も兼ね備えており、ネイマールに並ぶ存在感を示している。

左であれば今、話題のヴィニシウス・ジュニオールがいる。リーグ戦では少し対策されてきているが、14ゴール7アシストの数字は圧巻である。スピード、テクニックに加え決定力を身に着けている最中であり、ここからさらに一皮むけるようなことがあれば、誰も止められないドリブラーとなる。

所属クラブのエヴァートンではそうでもないが、リシャルリソンは代表で別の姿を見せている。カタールに向けた南米予選では8試合で6ゴールを記録。絶好調であり、ブラジルのカタール行きに大きく貢献している。強力なフィジカルにスピードを兼ね備えた選手であり、エヴァートン全体が好調であれば、プレミアリーグで二桁得点を取ることも可能である。

現在は当落線上だが、リシャルリソンと同じくプレミアでプレイする2人のガブリエウにも注目だ。

マンチェスター・シティのガブリエウ・ジェズスは守備で走れる選手であり、強度を高めてくれる。センターフォワードなのかウイングなのかポジションが曖昧なせいでシティでは序列を落としているが、起用すれば確実に仕事はこなしてくれる。2-2で引き分けとなったリヴァプール戦でもゴールを決めており、大一番に強い点は評価できる。

アーセナルのガブリエウ・マルティネッリは今イチオシの若手だ。ブラジルの4部からプレミアのアーセナルに引き抜かれた逸材であり、今季21試合で5ゴール3アシストを記録してブレイクした。魅力は狭いスペースでも強引に突破できるドリブルであり、他の粗削りな部分が洗練されればより評価は高くなるだろう。

当落線上の選手もいるが、FWだけでこれだけの人材がいるのはさすがサッカーの国ブラジルだ。彼ら以外にもマテウス・クーニャやアントニー、ロベルト・フィルミーノなど実力者が多く、W杯に出場する国の中でもFW陣の選手層でいえば1位、2位を争うだろう。中盤、最終ラインにも実力者を揃えており、ブラジルがカタールの地で20年ぶりに優勝することはできるのだろうか。

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