《84.4分に1アシスト》と急激ペースアップ デンベレまでW杯へ向かえば仏代表は手がつけられぬ

やはりデンベレの能力は高い photo/Getty Images

リーガでのアシスト数がベンゼマに並んだ

キリアン・ムバッペ、カリム・ベンゼマ、ミランで好調のオリヴィエ・ジルー、常に代表監督ディディエ・デシャンから信頼されてきたアントワーヌ・グリーズマン、リーグ・アン得点ランク2位のウィサム・ベン・イェデル、ライプツィヒで覚醒のシーズンを過ごすクリストファー・エンクンクなど、フランス代表の前線はかなり豪華な顔ぶれだ。

最終的に誰がカタール大会への切符を掴むかは分からないが、ここへきて面白い存在となっているのがバルセロナFWウスマン・デンベレだ。

デンベレの弱点はコンディションにあり、怪我さえなければ特大のパフォーマンスを披露できるアタッカーではある。今季も前半戦は離脱している期間が長かったが、シャビ・エルナンデス体制に変わってからは絶好調だ。
現在リーグ戦にてデンベレのアシスト数は11に達しており、これはレアル・マドリードのベンゼマと並んでリーガ・エスパニョーラのアシストランク1位だ。

しかもデンベレは怪我の影響もあって、ここまで14試合しかプレイしていない。今季最初のアシストは昨年12月のエルチェ戦となっており、そこから実に84.4分に1本のペースでアシストを決めてきたのだ。このペースならベンゼマをかわしてアシストキングになる可能性もある。

他の5大リーグと比較すると、デンベレとベンゼマより多くのアシストを決めているのはプレミアリーグよりリヴァプールDFトレント・アレクサンダー・アーノルド(12アシスト)、リーグ・アンよりパリ・サンジェルマンFWリオネル・メッシ(13アシスト)、キリアン・ムバッペ(14アシスト)、ブンデスリーガよりバイエルンFWトーマス・ミュラー(16アシスト)、ライプツィヒのエンクンク(12アシスト)の5人だ。

フランス代表選手が多くを占めているのが特長的で、パフォーマンス的にはデンベレにも代表入りのチャンスはあるだろう。何よりデシャンは以前よりデンベレの才能を評価しており、昨夏のEURO2020でも途中離脱するまではデンベレに出番を与えていた。

先発起用が難しくとも、途中出場から流れを変えるカードにはもってこいだ。今のペースをデンベレが維持してくれるならば、デシャンはまたまた嬉しい悩みを抱えることになるだろう。

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