SBがクロスに飛び込みFWが足を止める マンC戦でリヴァプール“らしさ”を全面に出した同点弾

同点弾を決めたジョタ photo/Getty Images

ジョタのゴールで前半に追いつく

プレミアリーグ第32節でリヴァプールは、マンチェスター・シティと対戦。注目の首位攻防戦は、2度のビハインドをリヴァプールが追いつき、2-2のドローで決着している。リヴァプールの1点目は、両サイドバックが絡んでディオゴ・ジョタが決め切る“らしさ”が詰まったゴールだった。

開始5分で先制点を決められてしまったリヴァプールだったが、チームに焦りは感じられなかった。マンCの両サイドバックの裏を狙って圧力をかけ続けると、12分にこぼれ球を拾ったアンドリュー・ロバートソンがクロスを供給。中に入っていたトレント・アレクサンダー・アーノルドが折り返し、ジョタが冷静に決めてみせた。

両サイドバックが中央で合わせる形はリヴァプールの特徴の1つともいえる。同点弾を奪いに行くために攻撃の厚みをかける中で、アレクサンダー・アーノルドもロバートソンのクロスに飛び込んでいく。

逆に“飛び込まなかった”選手が3トップの中央に入ったジョタだった。ロバートソンがボールを持つと、ペナルティエリア内でクロスに飛び込んでいくリヴァプールの選手が多い中、あえてジョタは足を止める。マンCの守備陣はクロス対応のためにボールウォッチャーとなっており、ジョタをケアすることができない。アレキサンダー・アーノルドのパスを受けると、フリーで冷静に流し込む余裕を見せた。

サイドバックのクロスボールに逆のサイドバックの選手が飛び込み、最前線のFWは飛び込まずに折り返しを待つ。まさに“リヴァプールらしさ”が詰め込まれたゴールだった。そして“らしさ”をすべて出し切ったからこそ、マンC相手に得点を決められたのだろう。

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