フランスの武者修行で身に着けた“クリーンな守備” 正確無比なタックラーとなったサリバの持つクオリティ

フランス代表に招集されたウィリアム・サリバ photo/Getty images

まだ20歳というのだから驚きだ

今夏の移籍市場でアーロン・ラムズデール、ベン・ホワイト、冨安健洋を最終ラインに加え、強力な守備陣が完成したアーセナル。総失点数は31点とリーグでは5番目だが、現在の並びが完成したのは第4節ノリッジ戦からであり、そこからの失点数は22点と非常に少ない。

来季はさらにここに強力な守備者が加わる可能性がある。現在はアーセナルからローン移籍でリーグ・アンのマルセイユでプレイしているDFウィリアム・サリバだ。

下部組織から在籍していたサンテティエンヌでトップチームデビューし、2019年にアーセナルに獲得されたサリバ。しかし、プレミアでのプレイ経験はなく、これまではリーグ・アンのクラブで武者修行している。アーセナルとしては彼のこれまでの成長を評価しており、欧州でのコンペティションが増えることが濃厚となりそうな来季に向けて呼び戻しを検討しているという。

サリバは素晴らしいポテンシャルの持ち主であり、今季はそれをマルセイユで証明している。マルセイユは好調であり、リーグ・アンではパリ・サンジェルマンに続く2位だ。総失点も27点と少なく、リーグ最少となっている。

データサイト『SofaScore』によると、ここまでのパス成功数は断トツでリーグトップの2163本を記録。パス成功率も92%と高く、現代サッカーに必要なビルドアップで貢献できるセンターバックに成長している。さらに守備面でも素晴らしく、56回タックルを仕掛け、45回のボール奪取に成功している。その際にファウルにつながったのが5回と、非常に少ないクリーンな守備者としてマルセイユを支えているのだ。せっかくボールを奪ってもファウルとなればセットプレイからチャンスを作られてしまい、それでは意味がない。

今季の活躍もあってフランス代表に初招集されたサリバ。アーセナルとの契約は2024年まで残っており、来季は赤いユニフォームに袖を通すことになるのだろうか。

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