呼ばれていないだけで代表レベルの選手は複数いる
すでにワールドカップ・カタール大会への出場権を獲得したイングランド代表は、今回のインターナショナルマッチウィークにてスイス代表とコートジボワール代表との親善試合を予定している。W杯・カタール大会行きはすでに決まっており、ここからの試合は本大会に向けたテストゲームとなる。
そんなスリーライオンズだが、けが人が続出している。当初招集が予定されていたアーロン・ラムズデールやリース・ジェイムズ、トレント・アレクサンダー・アーノルド、タミー・エイブラハムが怪我やコンディション不良で参加を辞退している。
そこでイングランドサッカー協会はサウサンプトンのカイル・ウォーカー・ピータース、クリスタル・パレスのタイリック・ミッチェルら計4人を追加招集している。
今回のイングランド代表は本来右サイドバックでの起用が予想されるカイル・ウォーカー、ジェイムズ、A・アーノルドを招集していないにも関わらず、ウォーカー・ピータース、ミッチェルレベルの右SBを呼ぶことができるのは、選手層の厚さが大きく影響している。
追加招集の二人はどちらも若い選手だ。ウォーカー・ピータースはトッテナムでデビューするも、出場機会が得られず、セインツに移籍している。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督率いるセインツは若手の育成に長けており、継続した起用が実を結んでいる。両サイドバックでプレイできるユーティリティ性に加え、シティのウォーカーを彷彿とさせるアスリート能力の高さを有しており、スパーズは素晴らしい人材を逃した。
ミッチェルも同じく若手の育成に長けたパレスでプレイしており、今季はここまで全試合に出場している。守備強度の高さから現在はマンチェスター・ユナイテッドでプレイしているアーロン・ワン・ビサカ2世として騒がれている。実際はワン・ビサカよりボールを持った際の判断がよく、前任者越えはすでに達成しているかも知れない。
A・アーノルドら主力となるSBを欠きながらも、将来有望なSBを有しているイングランド代表。彼らに加えニューカッスルでプレイするキーラン・トリッピアーもSBの選手であり、いつの間にかイングランドはSB大国になっていたようだ。