20日に行われた明治安田生命J1リーグ第5節にて、ホームに柏レイソルを迎え入れた名古屋グランパス。開幕戦以来の勝利を掴みにいくも、最終的に同クラブは1-1のドロー決着で90分間を終えることとなった。
この試合では柏に押し込まれるシーンも多く、持ち前の守備力を駆使しながらそれを耐え忍ぶ時間が長かった印象の名古屋。この柏戦が、同クラブにとって非常に難しいゲームとなったのは間違いない。
しかし、そのなかでも攻撃陣で最高級の輝きを放ったのが、FWマテウス・カストロだ。この試合で開始早々の6分に先制点を許した名古屋だが、このアタッカーのおかげで完全に流れを渡すことにはならなかったと言っていい。普段とは違う右サイドで先発を果たした同選手は、自慢の左足と切れ味鋭いドリブルで柏守備陣を混乱に陥れた。
なかでも印象深いのは、やはり18分に奪った同点ゴールのシーンだろう。1点ビハインドで迎えた18分、マテウスはPA内で金崎夢生が潰れ役となって落としたボールに反応し、左足で絶妙なコントロールショットを披露。すると、放たれたシュートは美しい弧を描きながら枠の左上隅へと吸い込まれた。Jリーグでも屈指の名手として知られる柏の韓国代表GKキム・スンギュも動けない一撃で、マテウスは今季初ゴールを奪ってみせたのだ。
そのほかにも、前半ATには推進力のあるドリブルで名古屋のチャンスを演出したマテウス。精度の高いクロスも得点の匂いを感じさせ、この試合の同選手は常に柏にとっての脅威になっていたと言っていい。
さすがは名古屋のNo.10。この柏戦にて、そんなことを感じさせるパフォーマンスを継続して披露したマテウス。今季もグランパスの攻撃陣にこのブラジル人アタッカーは欠かせない。
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