選ばれるべくして選ばれたフランス代表  ムバッペ並の得点力を持つライプツィヒFWは新たなオプションとなるか

フランス代表入りを決めたエンクンク photo/Getty images

期待大だ

EURO2020ではまさかの決勝トーナメント・ラウンド16で姿を消すことになったフランス代表。ワールドカップ・ロシア大会では優勝しており、EUROでも優勝候補の一角だったが、スイスに敗れている。

そんなフランス代表は3月の親善試合に臨む23人を発表した。キリアン・ムバッペやエンゴロ・カンテら主力は今回も変わらず選ばれており、初招集はランスのDFジョナタン・クラウスとライプツィヒのMFクリストファー・エンクンクだ。その中でもエンクンクはレ・ブルーの新しい強力なオプションになれると予想できる。

フランスの名門パリ・サンジェルマンでキャリアをスタートさせ、2019年からドイツのライプツィヒに移ったエンクンク。PSGではトップチームで継続した出場機会を得るのは難しかったが、ライプツィヒでは主力であり、今季はリーグ戦だけで26試合に出場している。

彼が凄いのはその得点力だ。ライプツィヒ初年度から5ゴール13アシストと得点に絡む選手だったが、今季は15ゴール9アシストと大きく開花。ブンデスリーガの得点ランキングではロベルト・レヴァンドフスキ、パトリック・シック、アーリング・ハーランドに並ぶ4番目の数字であり、公式戦8戦無敗のチームを支えている。

ライプツィヒでは彼のトップ下兼ストライカーのスタイルがハマっている。攻撃時相手の間で受けることが上手く、そこからのスルーパスは絶品である。それでいてボックス内での動きはストライカーそのものであり、今季の素晴らしい数字につながっているのだろう。

フランス代表はライプツィヒと同じく、[3-5-2]を採用しており、起用されるとすれば2トップか。ライバルはムバッペ、カリム・ベンゼマらになるが、今季の得点力であれば割って入ることは可能だろう。リーグ戦、CLを合わせた得点数でいえばエンクンクは32点、ムバッペは35点、ベンゼマは42点とベンゼマは頭一つ抜けているが、エンクンクはムバッペに劣らない数字を見せている。

ようやくフランス代表入りとなったエンクンク。ゴール数はキャリアハイを更新し続けており、代表でも活躍する彼に注目したい。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ