リヨンで頭角を現す“怪物ルーキー” 開幕前には予想できなかった19歳の台頭

今季リヨンで印象的なパフォーマンスを披露しているルケバ photo/Getty Images

今では最終ラインに欠かせない存在に

2021-22シーズンの開幕前は誰も彼が最終ラインの定位置を奪うと考えていなかったことだろう。なにしろ、この若者は今季トップチームへの昇格を果たしたばかりのティーンエイジャー。ポジションを争うライバルが強力だったこともあり、何試合かに出場して経験を積むことさえできれば御の字と考えていたファンも多かったはず。

しかし、そんな周囲の予想を覆し、今季リヨンで多くの出番を得ている19歳がいる。U-21フランス代表DFカステロ・ルケバだ。

序盤戦はほとんど試合に絡むことができていなかったルケバ。だが、昨年11月のヨーロッパリーグでデビューを果たすと、彼はそこから一気にチームの主力に定着した。リーグ・アンでは第17節のボルドー戦から先発の機会を掴み、以降はここまで全試合に先発出場。今ではリヨンの最終ラインに欠かせぬ存在となっている。
そして、そんなルケバの恐ろしさはスタッツにも表れている。データサイト『SofaScore』によると、現時点での地上戦勝率は68.52%(54回中37回勝利)と印象的な数字を記録中。シーズン途中から試合に出始めたとあって勝利数自体は飛び抜けて多くないものの、その球際の強さはチーム内も際立っていると言っていい。19歳と若いながらも、勝負どころを心得た彼の対人守備は見ものだ。

リヨンの最終ラインでメキメキと頭角を現しているルケバ。現時点での知名度はそこまでないかもしれないが、このまま順調に育てば数年後のビッグクラブ行きも可能か。カステロ・ルケバという若者の名前。今から覚えておいても損はないだろう。

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