悲劇に見舞われたエリクセンが完全復活 昇格組ブレントフォードを支える「魔法」のパス

エリクセンがピッチに戻ってきた photo/Getty images

見事なアシストを記録している


昇格組ながらここまで15位と健闘しているブレントフォード。一時は勝てず公式戦9戦未勝利と大ブレーキとなったが、直近ノリッジ戦、バーンリー戦に勝利しており、2連勝となっている。

そんな直近のバーンリー戦では2-0で白星を挙げており、冬の移籍市場で加わったクリスティアン・エリクセンが初のアシストを記録している。

アヤックス出身のエリクセンは2013年にトッテナムに移籍。ゲームメイカーとして長く活躍しており、マウリシオ・ポチェッティーノが指揮官であった時代を支えている。しかし、チーム内での序列が下がることになり、インテルに移籍している。インテルではレジスタとしての新境地を開拓しており、新たなエリクセンが見られたが、今夏に行われたEURO2020では心停止のアクシデントに見舞われてしまう。治療の一環として植え込み型除細動器を装着する出術を受けたが、インテルが所属するセリエAでは除細動器を装着してのプレイは認められておらず、双方の合意もあって退団。今冬にブレントフォードにシーズン終了後までの契約でやってきた。

EUROでのアクシデントもあり、ピッチで彼の姿は見られないかと思われたが、ブレントフォードに加入後はすでに3試合を戦っており、直近の2試合はスタメンフル出場している。バーンリー戦では彼の武器であるキック精度の高さが光っており、85分の先制点のシーンではエリクセンのクロスにイヴァン・トニーが合わせてゴールネットを揺らしている。これで移籍後初のアシストを記録することになった。追加点もエリクセンがセカンドボールを拾ったところから始まっており、実質2点に絡む活躍で勝利に貢献している。

英『talk SPORT』ではエリクセンが「魔法」を使ったと先制点をアシストした正確なクロスを称賛している。さらにゴールを決めたトニーは「エリクセンのような選手と一緒にプレイするなら、常に集中力を維持しておく必要がある」と精度の高いクロスを見逃さないよう準備が重要だと語っている。

夏に見舞われた悲劇から半年以上の時間が経ったが、エリクセンはこうしてピッチに戻ってきており、以前と同じようなパフォーマンスを披露している。彼が先発した2試合で2連勝と実力も証明されており、これからの活躍に注目だ。

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