F・マリノスのCBは角田と實藤の意外コンビ 開幕戦では出番のなかった2人が見せるハイクオリティな働き

開幕戦は出番のなかった實藤だが起用に応え、札幌戦では劇的同点弾を決めている photo/Getty images

頼れる2人となっている

横浜F・マリノスは12日にアウェイでコンサドーレ札幌と対戦。流れとしては相手を押し込む自分たちのサッカーを見せていたが、札幌の守護神菅野孝憲のビッグセーブもあって得点を奪えず。後半には失点を喫してしまい万事休すかと思われたが、ベテラン實藤友紀のバイシクルシュートが決まり、最終的には1-1でのドローとなった。

攻撃面では改善しなければならない点が複数見えた試合となったが、センターバックとして出場した角田涼太朗と實藤のコンビは上出来のパフォーマンスだった。

開幕戦のセレッソ大阪戦では両者ともに先発ではなかった角田・實藤コンビだが、畠中槙之輔の怪我、新加入エドゥアルドの不安定さもあって試合を重ねるごとにケヴィン・マスカット監督から信頼を得ている。

22歳の若い角田は前節清水エスパルス戦から続いて先発となったが、この2試合で一気に評価を上げている。常に落ち着いた選手であり、F・マリノスの弱点である裏のスペースをカバーすることができる数少ない存在だ。局面での判断も抜群であり、イエローカードを受けてしまったが絶体絶命のピンチを防いでいる。ビルドアップの質もよく、パスや自身のドリブルで攻撃を前進させることができる。Jリーグではこれまで出番を得られていない選手だが、すでにブレイクの兆しを見せている。

ベテランの實藤もイエローカードを出される場面はあったが、終盤の劇的同点弾も含めて上出来の内容だったといえる。角田同様にビルドアップで運べる選手であり、F・マリノスの攻撃を後方から支えている。豊富な経験値を生かした読みの鋭い守備は彼の武器であり、6度のクリアを成功させるなど札幌の攻撃をはじき返した。

両者ともに開幕戦でスタメンではなかった2人。それでも、現状では彼らがスタメン組を脅かす存在となっており、当分は角田實藤の若手とベテランのコンビがトリコロールを支えることになるだろう(データは『SofaScore』より)。

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