バルサに負けぬ注目の若手軍団 《スペインの未来》はバスク地方にも揃っていた

ピケと競り合うサンセト(左) photo/Getty Images

世代別代表プレイヤーがズラリ

2月28日に行われたリーガ・エスパニョーラ第26節では、バルセロナがアスレティック・ビルバオを4-0で撃破したことが話題となった。当然バルセロナを称賛する意見が多いのだが、敗れたビルバオの方にもスポットを当てたい。

ビルバオとしては残念な結果になったが、今季は決して悪いシーズンではない。スペイン国王杯ではベスト8でレアル・マドリードを撃破し、リーグ戦でも8位にはつけている。まだ欧州カップ戦出場権を狙うことはできる。

注目すべきは、クラブのアカデミー出身者を中心とする若手の存在だ。バルセロナも優秀な若手を抱えていると話題だが、実はビルバオにもスペインサッカー界の次代を担える逸材が揃っているのだ。
まずは21歳のMFオイアン・サンセトだ。188cmのサイズを持つサンセトは攻撃的MF、あるいは前線でプレイしており、今季はリーガ・エスパニョーラで6得点4アシストの数字を残している。優れたゲームビジョンとテクニックを備えており、セントラルMFとしてもプレイできる。まだA代表ではプレイしていないが、U-21のカテゴリーには選出されているスペインでも有望な若手の1人だ。

ウイングの位置では、イニャキ・ウィリアムズの弟としても知られる19歳のFWニコ・ウィリアムズが主力になりつつある。まだリーガ・エスパニョーラで得点は奪えていないが、兄に負けず劣らずの才能と期待される。こちらもU-21スペイン代表メンバーだ。

他にセンターバックでは今季ミランデスのレンタルから戻ってきた22歳のダニエル・ビビアン、ボランチに入る21歳のU-21スペイン代表MFウナイ・ベンセドール、徐々に出番を増やしている21歳のU-21スペイン代表GKフレン・アギレサバラ、出番は少ないが、攻撃的MFとして期待される21歳のファン・アルトラなど、きっちり若手が育っている。

そこにGKウナイ・シモン、FWイニャキ・ウィリアムズ、イケル・ムニアイン、DFイニゴ・マルティネスなど長くクラブを支える中堅世代が融合しており、ビルバオも油断ならないチームだ。

スペイン国王杯では惜しくも準決勝敗退となったが、将来に希望の持てるシーズンとなっている。ここからスペイン代表に選ばれる者も出てくるはずで、ビルバオで育つ若手たちも見逃せない。

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