バルセロナで躍動する3人にビジャレアルの至宝まで 明るすぎるスペイン代表の未来

ガビはバルセロナで既に主力であり代表でもルイス・エンリケからの信頼を得ている photo/Getty images

期待値の大きい若手が多いスペイン

公式戦7戦無敗と年明け以降は好調をキープしているバルセロナ。新監督であるシャビ・エルナンデスの戦術の浸透、冬の移籍市場で加わった新戦力の適応と好調である要因は様々だが、彼らを支えているのはバルセロナの若手たちだ。ペドリや今季から出番を得ているガビらはすでに欠かせない存在であり、10代にしてチームの最前線を走っている。

スペインのクラブが元気になればそれは代表にも還元されることになり、ペドリやガビはスペイン代表としてW杯・カタール大会では主役になるだろう。

西『MARCA』ではスペイン代表指揮官であるルイス・エンリケを「クラッキの発見者」として称賛している。エンリケは注目されている若手を代表に素早く召集する傾向にあり、ネーションズリーグのイタリア戦でデビューしたガビがまさにその例だ。今でこそ代表クラスの選手だと断言できるが、当時はトップチームでの出番が10試合にも達していなかった。それでも、EURO2020優勝国のイタリア相手に存在感を示しており、自身のポテンシャルの高さを示している。

今季は負傷で前半戦、出番を得られていなかったペドリだが、リフレッシュして一皮むけてバルセロナに戻ってきた。視野の広さとそれを生かすパスセンスは健在であり、バレンシア戦では強烈なミドルシュートを披露している。インサイドハーフでは世界でもトップクラスの選手であり、今の状態での代表での活躍が早く見てみたい。

ペドリのチームメイトであるフェラン・トーレスもスペイン代表を背負って立つ存在だ。クラブでは決定力不足に悩まされている選手だが、代表では22試合で12ゴールを決めている。裏への抜け出し、ボックス内での強さ、ミドルシュートと武器が多く、パフォーマンスが安定してくればラ・ロハの大きな武器になる。

前述した3人ほど代表に継続して召集されているわけではないが、ビジャレアルのジェレミー・ピノは今後代表で存在感を強めるはずだ。19歳と若い選手だが、先日のエスパニョール戦では前半だけでハットトリックを達成。後半にも1ゴールを追加し、1試合で4ゴールの大活躍を見せた。今季は得点もそうだが、プレイタイムも増えており、その働きぶりはエンリケ監督も見ているだろう。

各クラブで存在感を示しているラ・ロハの未来たち。直近の大型大会は今年の冬に開催されるW杯・カタール大会であり、アンドレス・イニエスタやシャビらを擁した2010年大会の再現となるだろうか。

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