以前とは違う“別人の輝き”でアーセナルを救った アルテタが期待を寄せる後半戦のキーマン

後半戦のキーマンとなりそうなアーセナルの二コラ・ぺぺ photo/Getty images

ウルブズ戦では2ゴールに絡んだ

リーグ戦ではここ4戦負けなしと好調を維持しているアーセナル。苦手としていたウルブズに2連勝と勢いに乗っており、このまま後半戦を駆け抜けたい。

そんなアーセナルの今後のキーマンは誰になるのか。チーム得点王のエミール・スミス・ロウや絶好調のブカヨ・サカ、運動量でも攻守に貢献するマルティン・ウーデゴーらには今以上の期待がかかるが、ウルブズ戦でヒーローとなったニコラ・ペペに注目しているという声も聞こえてくる。

リールから2019年にアーセナルへやってきたペペ。昨季は10ゴールを決め、攻撃の核を担った同選手だが、今季は出場機会が激減。ここまで536分しかプレイできていない。来夏での売却を予想するメディアも多く、アーセナルでのキャリアは終わりに近づいているのかも知れない。

しかし、彼の立場を大きく変える出来事が起こった。2-1で勝利したウルブズ戦だ。このゲームでもベンチスタートだったペペだが、71分にガブリエウ・マルティネッリと交代でピッチに入ると、その11分後に同点弾をゲット。最後はオウンゴールを誘発したアレクサンドル・ラカゼットにパスを出し、劇的逆転弾のお膳立てをしている。彼の投入がなければ勝ち点3は獲得できていないだろう。

「私はペペがチームのために何かできると確信している」

これはアーセナルの指揮官であるミケル・アルテタがウルブズ戦の前に英『The Athletic』にて語ったペペへの期待であり、実際にコートジボワール代表FWはその試合で活躍している。同紙ではペペに対するアルテタの期待はトレーニングの出来にあるとみており、アフリカネイションズリーグでの活躍が彼に自信を与えたと考えられている。コートジボワール代表はベスト16で敗退したが、ペペ自身は2ゴール1アシストの活躍であり、そこで調子を戻したのだろう。

また、どうやらウルブズ戦の前日に息子が生まれたようで、その出来事がぺぺを変えたのかもしれない。同メディアによればぺぺは「試合に出たい。チームを助けたい」とアルテタにメッセージを送っていたという。

サカ、マルティネッリら今のサイドアタッカーのポジションを脅かすまでにはいかないが、スーパーサブとして期待できそうなペペ。今季は評価が下がり続けているが、今後の活躍で自身への評価を取り戻せるか。

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