そのインパクトはC・ロナウドにも負けぬ ユーヴェはヴラホビッチですべてが変わる

ヴラホビッチ加入から良い空気に photo/Getty Images

前線に君臨する柱へ

ドゥシャン・ヴラホビッチの獲得ですべての流れは変わるのか。ユヴェントスの攻撃陣にはポジティブな見方が増えている。

ヴラホビッチがさっそくユヴェントスで4得点を挙げていることはもちろんだが、伊『Gazzetta dello Sport』は周囲への選手に良い影響を与えている点も評価している。例えばアルバロ・モラタだ。

モラタは同じくセンターフォワードを主戦場とする選手だが、どちらかといえばセカンドストライカーだ。前線で相手DFを背負ってプレイするより、ポストプレイをこなしてくれる大型ストライカーとコンビを組んだ方が個性を活かしやすいのではないか。ヴラホビッチはその役割をこなせる選手で、モラタも自由度が増してくるはずだ。
10番を背負うパウロ・ディバラも同様だ。好不調の波があるとはいえ、ディバラのテクニックはチームでもトップクラスだ。ヴラホビッチとのコンビが機能すれば、自ずとヴラホビッチのシュートチャンスも増えてくる。同メディアはディバラとヴラホビッチのコンビに1番の期待をかけており、ディバラのチャンスメイク力が引き出せれば大きい。

そしてまだ完成したとは言えないが、先日3-2で勝利したエンポリ戦でヴラホビッチとコンビを組んだモイーズ・キーンの活躍も見逃せない。指揮官マッシミリアーノ・アッレグリは2月26日のエンポリ戦でモラタをベンチに置いてキーンを先発させたが、キーンはその期待に応えて先制点を記録。ヴラホビッチも2得点を挙げており、同じ2000年生まれの2トップ完成は将来への希望だ。

サイドからクロスボールを提供するファン・クアドラードもヴラホビッチというターゲットマンが完成したことで、やりやすくなるだろう。

昨季まで所属していたFWクリスティアーノ・ロナウドとはタイプが異なるものの、ヴラホビッチこそユヴェントスが待っていた本格派センターフォワードと言える。得点力、ポストプレイ、高さなど、すっかりヴラホビッチは攻撃の中心だ。インパクトではクリスティアーノ・ロナウドの後継者と言っても大袈裟ではないか。

シーズン途中での移籍は新チームへの適応などハードルも高いが、ヴラホビッチはフィオレンティーナでの好調をそのまま持ち込んでいる。ひとまずリーグ戦ではトップ4を確定させると同時に、チャンスがあれば逆転優勝を狙いたい。準決勝まで勝ち進んでいるコッパ・イタリアで優勝を狙うのは当然で、チャンピオンズリーグでもなるべく上位まで顔を出したいところ。ヴラホビッチを中心とした攻撃陣が結果を出せればポジティブな形でシーズンを終えられるはずだ。

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