GKからFWまで、楽しみな逸材がズラリ “育成の柏”に揃う将来有望なアカデミー出身者たち

最終ラインの要となっている古賀 photo/Getty Images

高い能力を秘めた下部組織出身者は多い

近い将来、柏レイソルではまたも優秀な下部組織出身者たちがチームを牽引していくこととなるのだろうか。MF大谷秀和を筆頭にこれまで何人もの実力者を輩出してきた同クラブだが、2022年も楽しみな逸材は数多くトップチームに在籍している。

まずは最後方から見てみよう。柏の下部組織出身GKといえば、中村航輔(現ポルティモネンセ)や小久保玲央ブライアン(現ベンフィカ)といった守護神が知られている。しかし、現在チームに所属している佐々木雅士(19)や猿田遥己(22)、松本健太(24)といった選手も高いポテンシャルを備えているのは間違いない。特に佐々木はパリ五輪を目指すU-23日本代表で小久保と定位置を争うことにも期待がかかっており、すでにトップチームでは10試合に出場。正守護神を務めるキム・スンギュに次ぐ2番手GKとしての地位を確保している状況だ。

次は最終ライン。ここではすでに古賀太陽(23)がセンターバックとして絶対的地位を築いており、レギュラーを争う位置には昨季J1で22試合に出場した上島拓巳(25)もいる状況となっている。古賀は柏のアカデミー出身らしい高いキック精度を武器としており、上島も相手アタッカーに対して強い対応ができる選手だ。そのほか、DFのホープとしては田中隼人(18)や大嶽 拓馬(19)といったティーンエイジャーも楽しみな逸材と言えるだろう。

昨季から出場機会を増やす細谷は主力としての地位を確立している photo/Getty Images

中盤では山田、前線では細谷が台頭

中盤では、今季開幕から山田雄士(21)が印象的な活躍を見せている。2019年のトップ昇格から昨年までの2年間では、6試合しか出場のなかった同選手。だが、2022年は一気にブレイクの予感を漂わせており、ここまではアグレッシブな攻撃参加とプレスでチームに勢いをもたらす存在となっている。加えて、山田のほかにはそれぞれ大学サッカーを経由してチームに戻ってきた加藤匠人(22)と落合陸(22)が。両選手とも、山田に負けぬ活躍には期待したいところだ。

最後はFW陣だが、ここにも複数のスター候補が存在する。昨季大きく飛躍を遂げた細谷真大(20)は言わずもがな。優れた献身性を武器に奮闘するストライカーは、今や前線の主役となりつつある。そして、今季トップ昇格したばかりにもかかわらず、さっそく存在感を示しているのは真家英嵩(18)。デビュー戦となったルヴァンカップの京都サンガ戦にて、いきなりプロ初ゴールをマークした大型ストライカーに対する期待値は間違いなく高い。そして、早々に結果を出している彼ら以外にも鵜木郁哉(20)や森海渡(21)、升掛友護(18)といった有望株が。少し前までは注目すべきアカデミー出身者が守備陣に集中していた印象も強い柏だが、今季は前線にも高いポテンシャルを備えた若手が多くなっている。

GKからFWまで、満遍なく将来有望なタレントを抱えている2022年のレイソル。サポーターが大切にしている“柏の育成、俺たちの宝”というフレーズ、今季は例年以上に注目されることとなるかもしれない。

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