バイエルンの逸材FWはようやく目覚めるのか ベルギーで暴れ始めたザークツィー

今季アンデルレヒトで印象的な活躍を披露しているザークツィー photo/Getty Images

武者修行先で爆発中

バイエルン・ミュンヘンではロベルト・レヴァンドフスキの陰に隠れることとなってしまったが、意を決して向かった武者修行先で今季ひとりの若者が急激な成長を遂げている。その若者とは、昨夏ベルギーのアンデルレヒトへと向かったFWジョシュア・ザークツィー(20)だ。

昨季こそシーズンを通してノーゴールに終わったザークツィーだが、2021-22シーズンの彼は以前までと一味違う姿を見せている。今季開幕直後にアンデルレヒトへとレンタルで加入した同選手は、これまでリーグ戦26試合に出場して12ゴール6アシストを記録中。チームのトップスコアラーとして大いに躍動しているのだ。

2020-21シーズンは怪我の影響もあり、ほぼ成長を感じられぬままにシーズンを終えることとなっていたザークツィー。後半戦にレンタルされたパルマでも、負傷離脱によってほとんど出番を得られず。もしかすると、彼はこのままブレイクせずに消えていくのか。ライバルが強力すぎることもあって、そんなことが頭によぎっていたファンも少なくないだろう。
しかし、この調子を継続できるのであれば、ザークツィーには来季以降バイエルンでもチャンスが巡ってくるかもしれない。昨季は2.26本しかなかった90分あたりのシュート数も今季は2.77本まで上昇しており、シュートへ持ち込む形は増加中。以前よりも成長しているのは間違いない。レヴァンドフスキの牙城を崩すのは難しいかもしれないが、長期的な後継者としては間違いなく面白い存在になっていると言っていいだろう。

ベルギーの地で着実に成長するバイエルンのヤングタレント。今季終了後、ザークツィーが一人前の点取り屋となってドイツへ帰還することには大いに期待したいところだ。

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