“フランスの至宝”の成長速度に陰り? アザールとも比較される18歳チェルキの増えぬ出番

リヨンで思うように成長できていないチェルキ photo/Getty Images

リヨンの前線にはライバルが多い

フランスの次なる至宝と期待されていた若きアタッカーの未来はどうなるのか。

リヨンで苦戦を強いられているのが18歳のFWラヤン・チェルキだ。リヨンのアカデミー時代から天才肌のアタッカーと注目されてきたチェルキはフランス世代別代表でも常連のプレイヤーで、NEXTブレイク候補生の特集では常に名前が挙がる。

しかし、リヨンではなかなか出番が増えない。まだ18歳と焦る必要はないが、今季リーグ・アンでは先発が3試合しかなく、合計430分間しかプレイできていない。しかも無得点だ。
攻撃的MFの位置にはルーカス・パケタ、フセム・アワール、前線ではムサ・デンベレ、カール・トコ・エカンビ、さらに今冬まではスイス代表のジェルダン・シャキリもおり(今冬にシカゴ・ファイアーFCへ移籍)、さすがにリヨンともなればライバルが多い。

仏『Foot Mercato』によると、チェルキは出番が少ない現状に不満を抱えているという。すでに同じフランスのニースが獲得へ動き出していると伝えられており、リヨンは金の卵を失うリスクがある。

ニースといえば2020年に同じくリヨンで注目されていた若手FWアミーヌ・グイリを引き抜いた過去があり、そのグイリは今季リーグ戦で10得点を記録するなどハイレベルなアタッカーに成長しつつある。グイリに続く才能としてチェルキに目をつけるのは自然な流れか。

ボールタッチがレアル・マドリードのエデン・アザールに似ているとも言われるチェルキだが、本格的に輝き始めるのはいつになるのか。まだ焦る年齢ではないが、今季は苦しいシーズンになってしまった。

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